へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

オリンピック クロス ゲームミュージック

すんげー騒がれている五輪、ついに開催です。
開催云々の政治バトルはそれはそれであり、五輪そのものは始まったからにはしっかり選手を応援したいですね。

アーチェリー女子団体が面白かった。最後の一射で勝敗が決まる場面でプレッシャーを物ともせずど真ん中の10点を射抜く選手の集中力がカッコよすぎます。
ゲームの大会もそうなんですけど、技術を研鑽してきたプレイヤーが表舞台で磨いた技を全力で振るうというシーンが大好きでして。


で、まぁ急にこんなコト書き出すからいつものようにゲームの話なんだけど。

開会式にゲーム音楽が使われました。

諸々ヌキにして実際テレビで見た最初の印象は「わーすげーじゃん」で。

ただ後で思うところも善し悪し含めてなんかいっぱいで、具体的には
[1]ゲーム音楽が五輪という晴れ舞台で起用され名実ともに世界的なカルチャーとして定着している事を改めて認識する感慨深さ
[2]声を大にして「ゲームが趣味です」とは言いづらかった時代を知っている事から来る『いや別にいまさら社会に認められても……』というある種の捻くれ根性

いっぱいで、とか書いたけどいざまとめるとこの2つだな……

捻くれた人間とブログだから後者から書くか

いややっぱり世代間で思いの違いってあると思うよ。
俺は母親が粉ミルクを顔面に投げつけて来た頃にはもうスーファミのコントローラーを握ってたけど、当時30歳くらいで最初の方のドラクエを遊び始めて「なんて面白ぇんだゲームってやつは」ってなった人とか、もう60歳なんだぜ。
俺がガキの頃ですらゲーム雑誌ではゲーム脳徹底討論みたいなコーナーを良く見たし、その頃にハマってた大人はかなりしんどかっただろうなって思う。
ゲームってガキの遊びだったんだよ。
これだけ全世界に文化として普及すると『ゲームもやる』人口は膨大だから、ゲームやってるだけで便所コオロギみたいな指摘はもはやナンセンスという時代になっているとは思う。でもまだ偏見はあるし、『ゲームだけやる』者を人として大人として白眼視する空気くらいは普通に感じると思うよ。

そういう背景を想像した時の簡単に割り切れるもんじゃねえじゃろな、という気持ち。

「オイオイ、やっとゲームが世界に認められてるって実感出来る時にそんな態度じゃあお前さんも一生日陰でダンゴムシだぜぇ~?」って陽気なカウボーイがウェスタン巨乳を両手に侍らせながら葉巻モクモクさせて話しかけてきてもそれでいいしそんなもんだろ……という気持ちが無くも無いよ俺も。
いちプレイヤーとして界隈が世の中に認められて陽の目を見ながら発展していく事を切に願う。それ自体は素晴らしいし、その方が面白いゲームもいっぱい出ると思うから俺もそっちよりの考えではあるけれど、それは考え方の一つなだけであって、俺自体はそれを別に全ゲーマーが目指すべき心構えだとは思わないし強制するようなもんでもないと思う。
文化を元気良く応援する事が最終的にはその文化、そしてそれを愛好する自分を助ける事となり、巡りまわって得をする。そんなの分かりきった事ではあるんだけど。

それでも簡単に割り切れるもんじゃねえって人もいるだろうさ(2回攻撃するエンチャントが付いたブログなので2回目)。


で、前者!
選曲に大人の思惑が絡んでる系については入念に調べるほど時間使いたい部分でもなかったのでそういうトコはスルー。

来たわ。これですわ。これが俺の好きな音楽なんですわ。
そう思ったのは忘れもせん小学生の頃、給食の時間。
放送委員の知らない奴が給食の時間にゲーム音楽を流したんだよ、クロノ・トリガーの曲を。
世界変革の時→ラストバトルと流れたのを覚えているから、1996年発売のクロノ・トリガー オリジナル・サウンド・ヴァージョンのDISC3をかけたんだと思う。
知ってる奴は全員テンション上がって給食そっちのけで怒られるくらいお喋りに夢中になったもん。
子供時代俺にとって学校という公共の場で、純粋なゲーム音楽が流れたのはこの時の一回だけだった。同じように給食の時間にDEEN夢であるようにが流れて「デスティニーじゃん」「うおおおお」「魔神剣!(テンション上がった隣の奴を殴る)」となった事があるけど別にゲームの曲じゃねえだろDEENの曲だろって言われたらハイ。って座り込むしかねえもん。

そう、この時の気持ちだよ。
給食の時間にゲームの曲かけていいんだ!
から20年以上経って

五輪の開会式でゲームの曲かけていいんだ!
ってなったんだよ。

よくある漫画の表現みたいに今までのゲームの歴史が脳内にダァァァーーッと駆け抜けていってドット絵のマリオがフルCGに進化していきそして今オリンピックという晴れ舞台に……みたいな大げさな感じの幻覚は見なかったけど、急にドラクエの曲流れだした時に「うお、マジか」ってガッツリ思いましたもん、ね。オグマ隊長。


と、いう感じで。

矛盾した思いを持ち合わせているけど肯定か否定かどっちか答えを出そうとは思っていないし、自分の中でどっちかに決着がつく事もないだろうし、ぶっちゃけ正直に言えば『話題作りくらいの軽い気持ちで開会式見てたら聴いた事ある曲いっぱい流れてきてラッキー』くらいにしか考えてないんだよなコイツはよ。