へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

あの日から。

東日本大震災が発生してから、13年という月日が流れた。

当時、東京に住んでいた私は、激しい揺れと停電、そしてテレビから流れる被災地の映像に言葉を失った。

揺れが収まった後、家族の無事を確認し、安堵とともに湧き上がってきたのは、「これからどうなってしまうんだろう」という不安だった。そんな時、「不安なのでみんなで集まらないか?」という呼びかけに応じて参加した浅草のTRPGサークルは、今もなお活動を続けている。あの日、同じ不安を抱えながら集まった仲間たちとの出会いは、震災という悲劇の中で生まれた一つの奇跡だ。

13年という時間は決して短くはない。震災の記憶は薄れつつあるように感じることもある。しかし、ふと目を閉じた時に蘇る地震の恐怖と、規模の大きい余震の連発に眠れなかった夜を、決して忘れることはないだろう。

だからこそ今ある命の大切さを実感し、一日一日を大切に過ごしたい。

あの日から13年、私はなんとか元気でやれている。
未だにゲームも大好きだ。
なんだか、遥か遠くへ来てしまったような気もする。
当初発足したTRPGサークルの仲間は一時期15人近くに膨れ上がっていたが、月日の流れと共に有り様は変わっていき、今では7人ほどがレギュラーメンバーとして活動している状態だ。

自分も、物事の考え方だとか、趣味だとか、随分と変わったと思う。
そしてこのブログもだ。
振り返ってみれば2011年のへたれゲーム貴族は奇文、珍文(それらがカッコ良いと思っていたのだと思う)を装った汚文だらけだった。
出来る限り目を背けたいのだが、それもまた、自分のかけがえのない一部なんだろう。

遠くへ来た。
過去は随分と彼方にある。

振り返るとそこには色々なものがあるけれど。
あったけれど。

それはそれで、きっとよし。

さあ、なるべく前向きに。

これからも前を向いて歩んでいきたい。