へたれゲーム貴族の躁鬱

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『ライブアライブ』HD-2Dリメイクをクリアしました。

本編のネタバレは無し。

ライブアライブHD-2Dリメイクをクリアしました。

まさかまさかの令和に復活。
本当に嬉しく、楽しんで遊びました。

28年も昔のゲームなので、本作を知らない人も多いはず。
ライブアライブとはどのようなゲームなのか。

このゲームに詰まっているものはグツグツに滾った『熱』『エンタメとしての総合力の高さ』だと思います。

本作に見られるパンチの効いたセリフの数々やドキッとする展開は『シナリオで売るタイプ』のゲームに近しいテイストと熱を備えています。
それでいて、『独創的なシステム』をも各編毎に備えているというのだから堪りません。
単独でミームとして語り継がれるレベルの、胸を打ち中毒性の高いセリフがポンポンと飛び出すストーリーながら、システムまでもが面白いのです。

7つのシナリオはどれも類を見ないオリジナリティを誇っています。

例えば『原始編』は"嗅覚"というゲームで取り上げづらい五感の一つにフォーカスを当てつつ、言語すらも排除するという、チャレンジ精神に満ち溢れたシナリオとなっています。
『西部編』は映画さながらの王道西部劇の中に、お尋ね者の主人公と町人が一丸となり時間に追われながら決闘の時に備える仕組みが盛り込まれており、『SF編』に至ってはあえてRPGの舞台から通常のバトルを取り除き、サスペンスと人間ドラマを表現しています。

全ての編に丁寧に仕込まれたシステムとギミックの数々。

自分はこのゲームに小学生の頃に夢中になりましたが、シナリオセレクト画面を開く時はいつも、まるで大きなおもちゃ箱を開けるような気分になったものです。
そして時を経て大人に近づいていくと、今度はシナリオで示されたヒューマニズムの数々が心を掴んで離さないようになりました。
自分が思うように生きる事について、営みを繋ぎ時代を紡いでいく事について、そしてそこに潜む人間の側面について…………本作を思い出す度に、考えさせられます。

ライブアライブとは『あらゆる遊び』と『物語』が詰まった一本なのです。


さてそんな作品が今回のリメイクでどのような部分が変わったかといえば……
・バランス面が少し調整された
・ボイスが付いた
・映像がパワーアップした
の3点が主な部分です。
ボイスが付いて映像が綺麗になったということは演出面がパワーアップしているということであります。


このライブアライブ、シナリオとシステムが素晴らしいだけではなく、演出の良さ、熱さも見どころの作品。
その演出面がパワーアップしているということ、もうそれだけで『遊んで良かった』と断言できます。
もちろんSFC版の演出の方が妙味があって良かったという意見もあると思いますが、個人的にはどちらもライブアライブには違いありません。
自分はボイスが付き映像が美しくなったことによる新たな演出の数々を見て「長年ファンをやってきて良かった!」と思いました。


リメイク版で新たに触れる人にも心の中の何かを呼び覚ます『熱』がある、そんな作品だと僕は信じています。
そしてその『熱』の虜となり、28年間応援の『熱』を絶やさなかった本作のファン達、彼らがいてこその今回のリメイクに繋がったのだと思うと、ゲームそのものだけでなく、僕は僕と同じものを好きでいてくれた人たちにも感謝しなければならないと思いました。

ライブアライブ。
リメイク版も原作もアッチィ作品です。
少しでも興味を持っている方は是非、その熱を体験してみてください。