へたれゲーム貴族

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ミルドラースのHPが512だと思っていた話

ドラゴンクエスト5のラスボス、ミルドラース第二形態のHPが512だと思っていた。
昨日なんとなしにドラクエ5のプレイ動画を見ていて、それで初めて正しい数値が4500(SFC版である)と知ったのだが、これまで20年以上、ずっとずっと512だと思いこんでいた。

当時小学生の僕が何故この勘違いをしたまま現在に至ったのか。
思い出せる範囲で記憶の糸をたどってみる。

ポイントは「めいそう」「512という数字」「倒した状況」だった。


「めいそう」
ミルドラースはいかなる行動ルーチンであっても定期的に「めいそう」を使いHPを回復してくる。「なんと ミルドラースの キズが みるみる ふさがっていく!」当時の僕にとってこのバトルログは非常にショッキングなものだった。

白龍の玉使用無しルシファーに、テッドブロイラー。
ボスキャラクターが自身のHPを全回復させてくるという事例を幾つか知っていたので、この「めいそう」はHPを全回復効果であると思ったのだ。
(余談だが、テッドブロイラーは実際はHPを回復してないという噂が流れたりそれを覆す検証動画が出たりと情報が二転三転していた)


「512という数字」「倒した状況」
では、HPが全回復しているとしてその数値は幾つなのか?
僕は512であると確信していた。

両親はゲームを買う時に必ず攻略本をセットで買っていたため、僕の家にはFCやSFCの攻略本が大量にあった。学校の成績が振るわない僕は中学生に上がるまでは、ゲームを遊ぶにも勉強をした上で許可が必要だったので、勉強してるフリをしながら机の上で穴が開くほど攻略本を読み耽った。
今軽くネットで調べたが情報が出てこないのでもしかするとこの段階から勘違いしていたのかもしれないが、"ヘラクレスの栄光2"というRPGのボスキャラのHPが攻略本では64…128…256と後半にいくに連れて単純に倍になっていたのを覚えている。
それ以外の攻略本でも、2進数を10進数に変換した値……特に256(255)あたりは良く目にする記述だったので、当時2進数などという概念は知らなかったがこのあたりの数値が「ゲームの約束事」であると思い込んだ。

そして僕がミルドラースを倒した状況が、2ターン続けての会心の一撃だった。
主人公とピエールが立て続けに放った会心にて、ミルドラースはようやく倒れたのだ。

ミルドラースは単純にHPを全回復している、という思い込み。
256という数字がゲームにゆかりある数字であるという認識と、ヘラクレ2でのボスのHP倍々の方式。
2ターン続けての会心の一撃にて撃破。

これら全てが重なった結果
「今めいそうを使われる前に蓄積させたダメージって500くらいだったな……つまりミルドラースはHPは少ないけどめいそうを使うことでHPを全回復していて、うまく会心の一撃が出ないと倒せないボスなんだ!」
そうして導き出されたHPが512だったのだ。

今に至るまでも、ドラクエ5については良く友達と話題にしたし、プレイ動画を見る事もあった。しかしミルドラースについての認識や話のタネは大体「まあ雑魚」の領域を出ないもので、ミルドラースそのもののゲーム的な性能について解像度を上げる事を全くせず、20年以上の月日が流れていたのだ。

僕がたどり着いた一つの回答は全くの勘違いで出鱈目だった。
当時からデータを解析する人はいたはずだが、インターネットの登場でゲームデータの「真実」が広まるスピードは考えられないほどのものとなった。

虚報は簡単にビシられる世の中である。
だが、正確なデータなど誰も分からなかったあの頃、僕ら一人一人に「真実」はあって、結果的にゲームの話題でクラスメイトとフカシてフカされることも。また一興だったように思う。

「当時はあったような気がしたけど、調べてみると、ああ、本当はそんなの無かったんだなあ」
ゲームについての正しい情報が調べられる世の中になり、今になって当時遊んだタイトルについて色々調べていると、いつもそんな気持ちに襲われる。
それは少し寂しいようで、なんだか、

は????
エルムドアから源氏盗んだフカしは実際に上野くんにされましたし、真実を知った後は無限にキレていました。
やっぱ勘違いとか思い込みとかフカシとかウソなんかいらねんだよな!
ガキの頃の思い出を美化してんじゃねえぞ!
情報社会!最高!!ミルドラースのHPは4500!!!ファイ・ナル・アン・

サー!!!!