2月22日 祖父の一周忌でした。
早い。
早すぎる、もう亡くなって一年が経つのか。
その日は仕事が休みの日であっただろうか
母の電話の声で目が覚めた
リビング、なにやら良くない空気であることが手に取るように感じられた
「町谷のじいちゃん、亡くなったって…」
告げられた。
そうか。
死んじゃったのか、と思った。
実感が沸かないというか、いつか、こんな日が来ると思っていたから
いつか、家族が死んでしまう日は来ると思っていたから
特に、大きなショックはうけなかったけども
「とりあえず、会社に事情を説明して休みをとっておきなさい」
携帯電話
会社のダイアルにかけた。
「突然ですみません、祖父が亡くなった為…」
自分の言葉で、その事実を口にした瞬間
涙が溢れた。
泣きながら、鼻をたらしながら、みっともない声で、会社の人に事情を説明した。
………
いたずらばかりの子供だけど、じいちゃんには一等可愛がってもらった。
医者から、もう助からないとまで言われた状態から
何度も何度も、実に4~5回も入院しては手術し、そのたびに生還してきた
たくましい精神力のじいちゃんだった。
亡くなってからは、逆に もう会えない という実感はあまりなかったけど
一周忌…一年経った今、猛烈に寂寥感がこみ上げてくる。
会いたい。
…また美味しいご飯作ってくれよう。
いつも いらないって言ってたけど
こんどはむくれないから
食べたいから。
じいちゃんゲームが上手だって褒めてくれたっけ
今でも上手だよ、今やってるゲーム、俺強いんだよ。
見せたいよう また褒めてくれよう。
…寂しいなあ。
仕事もはじめたての頃よりは余裕が出来てきたし
一年に一度くらいは顔をみせたいな、って
そんな矢先に。
タイミングわるいなぁ…ほんと…
まだまだそっちにいけないけど
いつものすいとん作って待っていておくれよ
残さないで全部食べるから。
………だからその日まで、生きる。