「初回チャージでレア武器がもらえる?ハハありえねぇw」
「うおー!爆炎神龍セットぉ」
「攻撃力300万もアップした」
「赤竜の剣!全サーバー初!」
珍広告としてタイムラインで屈指の人気を誇りはじめたスマホMMORPG「魔剣伝説」
ネタにするだけなのもアレなのでインストールしてプレイしてみる。
グラはまぁまぁ綺麗っすね
というかキャラセレ画面の足元の水の表現とかがすっごく綺麗。
水の表現はFF14普通に越えとるかもしれん。
キャラ名をランダムロール出来るんですが、一発目で「アジアの実況者」とかいう微妙に笑えるやつになったんでこれに決めました。壮大すぎる。アジア諸国の独立史でも実況するのか?これが里見の謎だったら発音不可能なランダムネームを付けられていたところだ。危ない。
ゲームスタートした瞬間、何の説明も無しに荒野に放り出される。
一切操作してないのにキャラが勝手にザコ敵の群れに走りだして範囲技をぶっ放し始め、突然画面に「任務完成」の文字。
オッッ これヤベー雰囲気がするぞ??
俺が頭にビッグな疑問符を浮かべてる間にも、キャラクターはひたすら画面の敵をしばき続けている。
オート操作を解除すると移動は出来るものの、敵をタップしても攻撃しないし、スキルボタンも無い。
調べてみたところ、どうやら自分で回避・攻撃・スキルなどの操作は一切出来ないゲームらしい。
MMORPGを謳っているものの、町も無ければフィールドのプレイヤーとお喋りも出来ないし、自分で能動的に操作して敵と闘う事すら出来ない。
じゃあ何すんの?って話なんだけど、画面にPOPしてる「ダンジョン」「ボス」といったコンテンツを選んで、自キャラがボス相手に踊り狂いながら戦う(?)のを見守るだけ。プレイヤーが介入出来る要素は無し。「ダンジョン」とは言うものの、一本道を歩いた先にいる中ボスみたいなのとオートで戦うだけ。
画面を眺めてると凄い勢いで
「戦闘力+434」
「戦闘力+962」
「戦闘力+551」
「戦闘力+1011」
みたいな表示がPOPしていくんだけど、自分でキャラ操作して任意のスキルを撃ったり出来ないし、キャラのリソースを管理して冒険するような要素も全く無いので戦闘力が上昇したところでプレイヤー自身が手応えを実感できる感覚は皆無。
にも関わらず、画面上には元気よく「チャージ」と称した課金導線が2つも3つもPOPしている。
ここまで紹介した通り、例え課金して戦闘力を上昇させたところで、プレイヤーが戦闘力上昇を感じられるようなゲーム体験自体が存在していない。
もういいかな……と思ってアプリを落として、暫くしてから起動したらいきなりレベルが100を越えていました。最強。
ここで完全に打ちのめされる。
まあとにかくプレイヤーが操作をし、ゲームがそれに対し何かしらのレスポンスを返してくる、というゲーム体験の基本的な部分を一切させてくれない全く新しい感覚のアプリでした。ゲームと呼ぶのもつらいのでアプリと呼んでいます。
これがMMORPGだったらキングスナイトがRPGを自称していたのも頷けます。
納得です。
さすがにヤメよう。と思ってた矢先、レベル120になったところで闘技場とかいうコンテンツが開放されました。相手プレイヤーが画面に並んでいたので「まさかPvPがあるのか?!はーん…こっちに力を入れていたんだな」とワクワクして対戦者を選んで対戦ボタンを押してみました。
対戦画面などは一切無くいきなり画面に勝利の文字。
ありがとう、魔剣伝説。最高のゲーム。