へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

ゲー録480 懐ゲー黙示録1ロマサガ3

これはまだたくまゃんが小学生の頃の特になんでもない古いお話である。

当時、クラスではスクウェアRPGが爆発的にヒット。

特にロマサガシリーズは男子の1/3が遊んでいるという状況。

当時のたくまゃんはクラス髄一のゲーマーとして名を馳せていた。


ルドラの秘宝あたりを3週目くらいしていたある日

鳴り響く電話

母「かおる君から電話よ」

俺「もしもしかおちゃん?ん、フォルネウスが倒せないん?あっ今いくわー」

幼馴染のかおる君の家は徒歩5分の距離

ロマサガ3のボスに苦戦しているため、アドバイスが欲しいという。

いつものようにかおる君の家のエレベーターは使わず階段をあがりまくって502号室のチャイムを鳴らす。

かおる君「あっカッピー(僕の当時のあだ名)呼んでごめんねー」

俺「かおちゃんおっす!早速だけどデータ見せて~」

俺「ハリード、ウォード、エレン…うん、攻撃力は問題ないかなー…防具がちょっと弱いねー、魚鱗は全員分欲しかったけど…とりあえずちょっと戦ってみる」

かおちゃんのデータのキャラクターを、対フォルネウス戦の装備に変えて挑み続ける。

しかし、そのデータはキャラ全員の総合HPの低さ、貧弱な防具、決定的な攻撃技の乏しさから、メイルシュトローム(フォルネウスの最強技)の即死効果から総崩れになるパターンが何度も続く。

かおる君「やっぱ無理なのかなー」

俺「いや、ダメージは結構出てるから、根気よくやれば倒せそうだよ、つーか絶対に倒してやる!」

他人のデータとはいえ、ここで負けたらゲーマーとして廃る。
俺は一心不乱にフォルネウスに挑む。

メイルシュトロームが運良くこない…その時

ピーンポーン

「おいーす、やすひろだよー、かおちゃん遊ぼうぜー」

やすひろ君が遊びに来た、その瞬間

【メイルシュトローム】  全滅

かおる君「あー!やっちゃんが来たからメイルシュトローム来たんだよ!」

やすひろ君「えっ、何、フォルネウスと戦ってんの?てか何で俺のせいなの」

かおる君「やっちゃんはフォルネウス倒すまで部屋に入っちゃだめだよ!」

やすひろ君「えっ…」

締め出されるやすひろ君

そして30分ほどが経過…

【ブルクラッシュ!】 ピシーンピシーン… ゴゴゴゴゴゴゴ…

俺「おおおおおおやった!!」

かおる君「わぁぁぁああフォルネウス倒したー!かっぴーありがとおおおお」

俺「おーおー…!(何か感動してる)良くこのデータで倒せたもんだー!アラケスなら平均HP250でも倒せたけど、このデータでもフォルネウスって倒せるんだなぁ!」

かおる君「ありがとう、これで先に進めるよ!やっぱかっぴーはロマサガの天才だなぁ」

俺「そんな事ないよー。あれ、何か忘れてないっけ」

かおる君「…あ、やっちゃんそのままだ。」

ガチャ

かおる君「やっちゃん、フォルネウス死んだからもう入っていいぞ」

やすひろ君「ひでぇよお…ひでぇよお…俺何もしてねぇよ…グス…」

俺「泣いてるwwwwww」

かおる君「wwwwwww」




そんな小学生時代の一コマ。