へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

雑多文章録478 おしえそだてる

小学生くらいの頃、子供向けの、すこしだけ小難しい(フリをした)本がありまして

タイトルは忘れちゃったんですが、授業中だろうと、寝ている人を起こす権利は誰にも無い=先生にも無い みたいな権利のハナシとかが書いてあったんですよね

結構、センセーショナルな本だったんで読んだことあるかもって人も多いかもしれません
で、これを読んで授業中に堂々と寝たふりをして、先生に注意されて
「先生知らないの!?寝てるのを邪魔する権利は誰にも無いってほうりつできまってるんだよ!」
なーんて言ったりして「屁理屈こくな!」って殴られた思い出のある人っているんじゃないでしょうか?

僕は冷めた子供で屁理屈くせーなって思ってたんで上みたいにならずには済みましたが…

でも、このような本が出版されたこと、そして上で書いたみたいな事が起こったこと、これって凄く教育として良いことだと思いません?

権利をがむしゃらに主張しても良いことはあまりないということ
決まりごとでははかれないモラルがあること
ちゃんと世に出版されてる字の本だろうと鵜呑みにして行動すると痛い目にあうこと

そしてこれらを何より"身を持って体験"したということ
その経験があればこそ、何をするにもワンクッション置いて考えるっつークセが身につきますよね

人間って大人になってからあまり覚えられない生き物だから、子供のうちにたくさん鮮烈な体験、理不尽な体験、面白い体験、不思議な体験、そういうのをたくさんさせた方がいいと思う。

何より大事なのは、誤解させる内容を正しく見抜くリテラシー
子供未満な頭脳の大人達が、内容をそのまま真に受ける世の中だから
出版の規制だってこれからもっと厳しくなるはずだ

悪いのは物の本や情報の質ではなく、それらの真贋を鑑定する人間自身だというのに。

おとなも、こどもも、おねーさんも、
自分にも、他人にも"教育" を。