我、ゲームやるひと。大体30年くらいのゲーム歴がある。
気が付いたらファミコンとスーファミのコントローラーを握っていた。
小学生の頃にはプレイステーションも出た。
我、たくさんのゲームを遊びし者なり（豪鬼）。
我が思うに面白かったゲームがいっぱいありました（豪鬼）。
ですがこれだけゲームを続けていると、楽しい事も多くありますが、長く続けているが故に気になってくることもあります。
その最もたるものが、ゲームという刺激に慣れた事による感覚の鈍麻。
少年期や青年期に感じた、新作ゲームへの「ナニコレ！！超スゴイ！！！」という体験が中々出来なくなってくるのです。
スーファミ世代には当時の新ハードだったプレステとN64の「ファイナルファンタジーⅦ」や「スーパーマリオ64」の3Dに腰を抜かしてゲームの新時代を感じた人も多くいたのではないでしょうか。
僕もこの2タイトルには大いに感動しましたが、個人的にゲームに対して感じた最初のビッグインパクトは「真・三國無双Ⅱ」が最初でした。
初代PSではカクカクのポリゴンが主流だったところ、新ハードPS2が見せつけた圧倒的なビジュアルは凄まじいものがあったのです。
「真・三國無双Ⅱ」に描かれた3Dのキャラクター達は現実の人間と変わらない等身を持ち、非常に滑らかで美麗であり、初代PSの作り物らしさ満点のポリゴンとは別格別次元のリアルさを誇っていたのです。
当時の僕は超スゴい！！！！と度肝を抜かれ、毎日夢中になって劉表奇襲戦を周回しキャラクターのHPと無双ゲージの最大値を増やしていました。
今や30年モノのゲーマーとなってしまった僕は、ゲームというコンテンツが持つありとあらゆる刺激に対して慣れてしまっています。
もはや並大抵のグラフィックでは綺麗だとは思いませんし感動もしません。「現代の最新技術なら綺麗に出来て当然だな」と思ってしまいます（これはゲーマーだからというよりも、大人になって現代のテクノロジーを俯瞰する事が出来るようになったからという面もあるかもしれません）。
グラフィック以外にも、例えば良くできたゲームシステムを体験しても「これは●●のシステムと▲▲を上手に合わせたものだな」というような、既プレイの体験を掘り起こしての反芻をついやってしまいます。というか、よほど独創的なゲームでも無い限り、30年というゲーム経験の堆積によってそう感じざるを得ないのです。
もう「ドヒャア～」となって心臓がバクバクする。
そんな体験はできないのでしょうか。
実はそうでもありません。
つい2年前、ドヒャア～～オイオイオイオイとなる衝撃を一本のソフトから与えられました。
それはスーファミソフト「ライブアライブ」のリメイク作でした。
このソフトには原作プレイヤーが驚くとある仕掛けが施しており、僕はそれでここ10年くらい感じていないようなとびきりのドキドキを体験させてもらったのです。
この仕掛け自体は原作プレイヤーに向けた搦め手といえるもので、純粋なゲーム性で驚かせてくれたわけではないのですが、それでも少年時代に体験したような「こ、これはどういうことなんだ！？」という強烈な刺激を受けたのは事実です。
他にもライブアライブリメイクと同年に出た「ELDEN RING」も全く忘れられないとんでもない体験でした。
生来のアクションゲーム下手も相まって、ボスの数々が果てしない難敵として君臨していましたが、それらを数時間の死闘の末に下し続け、エンディングを迎えた時の心地よい酩酊にも似た感覚は僕のゲーム人生の中でも一際素晴らしいものでした。
30年モノのゲーマーで様々なゲームを遊んできたが為に多少の刺激では何も感じなくなっている自分にもまだ、光明はあったのです。
ELDEN RINGなんかは、僕自身がアクションゲームをあまりやらないという事も感動の要因の一つのように感じます。つまり、ゲームから刺激を受けたいと思った時には、あえて不慣れなジャンルだったりあまり手を出していないタイプのゲームを遊ぶのが良いのではないかなと思います。
30年という月日は中々のように思えて、まだまだ全然オールジャンルゲーマーを名乗るには程遠いものです。
例えば僕は現実のスポーツにあまり興味がないので、スポーツゲームを遊んだ事がほとんどありません。
つまり自分はウイニングイレブンやパワプロなどのゲームで感動できる余地がまだまだ残っているということです。
自分のジャンル外のゲームに手を出すのは結構気力が必要なので、今すぐに「よし、明日からやったことないゲームをやろう！」とは現実的には中々ならないのですが、人生案外どこにキッカケが転がっているか分からないものでもあるので、何かの弾みで趣味外のジャンルのゲームを触れたら嬉しいなと思っています。
今回の記事のまとめ
・長くゲーマーを続けているとゲームという刺激に慣れてしまう
・だからこそ普段やらないタイプのゲームをやってみると刺激的
