へたれゲーム貴族の躁鬱

ゲーム雑日記。ライブドアブログから移転してきて日が浅いです。名前が長いので「へげ貴族」とでも呼んでください。

トロとパズル~どこでもいっしょ~ における問題点とシリーズとしての評価

株式会社フォワードワークスにより今年10月1日にリリースされたアプリゲーム「トロとパズル~どこでもいっしょ~」ですが、どこでもいっしょシリーズの最新作としては改善を切望したい問題点を孕んでいると考え、シリーズファンとしてこのアプリについて書き記しておかねばと思いました。

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そもそもどこでもいっしょとは?
1999年SCEより発売されたコミュニケーションゲーム。
ポケピと呼ばれるキャラクター達に自由に言葉を教える事ができ、コミュニケーションをはかっておはなしを楽しめる事が特徴のゲームです。
「トロと休日」や「-どこでもいっしょ-レッツ学校!」といった様々な続編、派生作品が登場しています。

続編タイトルも含めて私はこのシリーズに非常に大きな思い入れがあるため、仔細を語るとどうしても感情的で冗長になってしまうと考えたため、あくまで簡潔に内容を記していきたいと思います。


問題だと考えている点
1.ほとんど独り言になってしまった「おはなし」の大きな劣化
2.パズルを攻略しないとコミュニケーションの機会が訪れない
3.上達を実感出来るとは言い難い、運任せの高難易度なパズル

【これらを総じて】コミュニケーション面には従来のシリーズのような期待は出来ない。おはなしゲームではなくパズルゲームとして遊ぶべき作品になっている。

1つ目の問題点「おはなし」部分の質の悪さです。どういう事なの?彼らのおはなしに耳を傾けるのはとても楽しいよ?という方もいると思います。実際のところ、従来のシリーズをプレイしていないとあまりピンと来ないかも知れません。

トロとパズルでは、プレイヤーとポケピの会話のキャッチボールがほとんどありません。従来の作品であれば「話しかける」or「話しかけられる」→「ポケピが話題について話す」→「言葉を教える」or「そうだね・ちがうよ、といった返事を返す」といったやり取りにてコミュニケーションをはかっていました。

本作ではこういった従来の「会話」が成立する事はまれで、ポケピが一方的にまくし立ておはなしが終了してしまうパターンが非常に多いです。

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このように返事を返せるおはなしパターンもありますが、登場するのは僅かです。そしてポケピ達の会話パターンも本作はどこか歪に感じられます。特定の話題についておはなしを続けるのではなく、「A」の話題について二言三言しゃべったあと、唐突に「B」の話題へ移り突然おはなしを終了させる…といったパターンが散見されます。

ポケピ達は教わったコトバを使ってとんちんかんで不思議なコトを言い出す事はあっても、脈絡の無い独り言を垂れ流すようなキャラクター達ではなかったと記憶しているだけに、このおはなし面の劣化については残念に思っています。

そしてここは問題点の2つ目と3つ目にも繋がってきます。
プレイステーション時代から大きく変わり、ほとんど独り言同然となった「おはなし」を聞くために、必ずパズルを攻略しなければなりません。


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パズルを攻略しない限り、プレイヤーに許された能動的なアクションは、コトバを教える事のみです。彼らと自主的にコミュニケーションをはかる事は出来ず、ポケピ達が温泉街で発する一言を眺めるだけ。これが2つ目の問題点であるパズルを解かない限りコミュニケーションの機会が訪れない、です。

基本無料アプリですし、コトバを教えて後は眺めるだけでも満足する方はいると思います。しかし従来のファンとしては、例え会話部分に課金することになっても、自分からポケピ達と触れ合い、独り言を聞くのではなく「おはなし」をしてコミュニケーションをはかりたかったという気持ちしかありません。

おはなしが自由になる月額のパスなどがあれば嬉しいなあと思うところです。


そして3つ目の問題ですが、単純にパズルの難易度が高く、攻略法が運任せといったところです。これが考えて知恵を使って解くパズルといったものであれば納得は出来るのですが、現状はフルーツがアイテムを生み出すような良い配置になるのを祈って消すだけです。画面外から落ちてくるフルーツの種類も不明なため、頭を使ったプレイが実現出来るかと言われるの答えはノーです。攻略法に熟達し上達感を得られるといったゲーム的な達成感は皆無です。

ゲームを初めて最初の頃はそれほど難易度も高くないため、レベル50くらいまではサクサクと楽しめると思います。しかし後半になるに連れて、どうしても攻略が立ち行かないフルーツ配置に悩まされ、5回や6回の挑戦では1ステージのクリアも覚束なくなり30分に1回復するライフではどん詰まりとなってきます。

こうなると、3時間弱待ってライフが全回復する→パズルに挑んで5回失敗する→何もする事がない。という状況に陥り、本当の意味でやる事がありません。次第にパズルにポケピ達とのコミュニケーションを人質に取られているのでは?という錯覚に陥ってきます。

総じて
これらの問題点を総合すると、本作はコミュニケーションにメインに楽しむ作品ではなく、あくまでもパズル部分を楽しむべきゲームという評価が下されると思います。どこでもいっしょシリーズは今までポケピ達との会話を楽しむというコンセプトのもと作られているイメージがありましたが、本作はその趣旨とは離れているというのが現状です。


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もちろん素晴らしいところもあります!
新しくポケピ達の仲間に加わった「ソラ」は今までに登場したポケピ達にも負けないくらい愛らしく、諸手を挙げて新しいポケピとして歓迎できるキャラクターになっていると思います。


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なんとレッツ学校!からカーナビさんが出てくるのも嬉しいところ。旧作からはクロも含めた6名全てのポケピが揃い踏みで、とても懐かしい気持ちにさせてくれます。


以上から、トロとパズル~どこでもいっしょ~は従来のシリーズのようにコミュニケーションを楽しみたい!というプレイヤーから見れば非常に惜しい…というよりは勿体ない作品になっているのが実情。もし今後、コミュニケーションゲームとしての側面が何らかの形で充足されたり補完されたりすると嬉しいなと思っています。