へたれゲーム貴族の躁鬱

ゲーム&クソ日記。04年12月開設のブログを18年にこちらに移管しました。名前が長いので「へげ貴族」とでも呼んでください。

メギド72、それは今、最もクチコミでアツいソシャゲ

あなたはもうメギド72を始めているでしょうか。

始めている人はすばらしい。
始めていない人は、これからメギド72を楽しめるということなので、すばらしい。


メギド72というソシャゲがあります。


このゲーム、とにかく宣伝・広告が頼りなく存在を認知されづらかったのですが、段々と世のゲーム好き達に捕捉されはじめ、この頃口コミによりユーザー数を増やしつつあります。6月には10,000人だった公式のフォロワーも、現在では1.5倍になっています。苦笑するしかない謎タイトル絵や悪魔の名前を列挙し続ける不思議なテーマ曲など、初見の入門を拒むトラップが幾重にも張り巡らされている、一見して怪作と間違われかねない本作が持つ魅力は一体どこなのでしょう。自分なりに言葉で伝えていきたいと思います。

初見の感想→「Tap to start って。泣き止むまで待った方がいい?」


とりあえず、超簡単にこんな感じ。
それぞれ詳しく紹介していきます。

■メギド72の魅力
【バトル】行動を取り合う!一風変わったバトルシステム
【キャラ・物語】キャラクター像を確立させ、描き切る。ライターの圧倒的な力量
【設計】時間を奪われづらい優しい設計

■賛否両論ありそうな点
・全員生存クリアの難易度
・フレンド機能などのソーシャル要素は無し

 

『メギド72の魅力』

 

フォトン(行動)を取り合うバトルシステム

メギド72をメギド72たらしめている本作独自のバトルシステムがドラフトフォトンシステムです。ドラフトは野球でいうとこのドラフトと同じです。

これはターン開始時にランダムで出現する3種類のフォトンという行動権を、敵と味方で順番に一つずつ取り合うもの。選んだフォトンを任意の味方一人に与えて行動させるのですが、フォトンの種類によって発生する行動が変わってきます。フォトンの種類は簡単に説明すると「固有スキルの発動」「通常攻撃+ゲージ溜め・小(ゲージがあれば奥義を発動)」「ゲージ溜め・大」の3種類なっています。

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このシステムにより、同じ編成で同じ敵と戦ったとしても、毎回違う駆け引きが発生するのが面白いところ。「スキルが強い相手だから使われないようにスキルフォトンをこっちが奪う」「一度だけ無敵になるバリアを張ったので、あえて相手に奥義を打たせて無駄にする」といった、場に出現したフォトンの種類を見て、相手の行動とこちらの行動を天秤にかけながら戦術を組み立てていく奥深さがあります。

フォトンの出現数は1ターンに10個で、敵も味方も最大行動回数は5回(スキル等で回数前後あり)。味方キャラクターは複数回行動する事で真価を発揮する者や、数ターンに1度大技をぶっぱなす動きが強力な者など、各々が独自性を持ち、このバトルシステムの中で個性を自在に発揮します。一般的なRPGでは回復役や盾役は、味方が元気なタイミングは手持ち無沙汰になりやすいですが、このゲームでは動く必要がない時は行動を攻撃役に回すという役割を持つ事ができるので、無駄な行動を選択しなければならないストレスが殆どありません。

バトルの仕組みをうまく理解して、こちらの狙いがきっちり通って勝利できた時の心地よさは、すっきりと胸が晴れ渡るような感覚です。自身のプレイングに対して、達成感という報酬が与えられるので、これが中々クセになります。

ここまでの紹介で、複雑難解なゲームに感じられるかと思います。実際のところ全員生存でクリアを目指すのはステージにもよりますが高難易度では中々難しく、頭を使います。しかし、普通にクリアしてストーリーを進めるだけならレベルアップしてのゴリ押しでもなんとかなったり、場の出現フォトン次第では、敵も強い動きが毎回できるわけではないので、すんなり攻略できたりもします。ぶっちゃけ、回復しながら単純な攻撃行動を押しつけまくってるだけでも、意外と進めます。実際にやってみると、案外サクサクと進めると思いますので、ぜひ体験してみてほしいです。

《まとめ》
・バトルでは誰を何回動かすか決められるよ
・場に配られた手札を見て考えて戦っていくよ
・こちらの狙いが通って勝つと、超気持ちがいいよ


力量あるライターにより描かれた緻密なキャラクター像と物語

このゲームの特徴的なバトルについては結構な方々が紹介しているので、僕は魅力的なキャラクター達と物語に紹介の比重を置こうと思います。

いきなりベタ褒めしますが、キャラクターの作り方が半端じゃなく圧倒的に巧みで、さらにそれらを物語に絡ませて展開させるのがとても上手です。

ライターの力量が抜群だと感じました。ここでいう力量とは、上手な文章を書いたり、卓越した文章表現をするといった意味ではなく、キャラクターが持つ内面・精神性を把握しきり、一人の人間だと考えた上で、巧みにストーリーに絡ませる力のことです。

例えば、面倒事が嫌いで頑固なキャラがいたとして、どうしても物語の都合上そのキャラに面倒事をさせる必要があった場合、どのように納得させるのか?といったシーンの描き方が上手です。キャラクターが持つ、一つの性格の側面をキャラ付けのパーツとして単純に消費して終わりにはせず、そのような性格を持った一人の人間として、問題に対峙したとき、どう考え、どう動くのか、といった部分がしっかり考察されているように感じられます。

また、分かり易い単純な個性付けがされたキャラにも、その個性一辺倒の力押しのキャラ造形だけがされているわけではなく、ストーリーの中で様々な魅力が見えてきます。

好例はメインキャラの一人であるモラクス。
難しい事を考えるのが苦手で、バトルとお肉が大好き。つまりは単純な脳筋です。冒険の道中でも、方針の相談に頭を使って絡む場面は少なく、哨戒任務や賑やかしの役割を担当する事になります。

この手の脳筋キャラが「敵がどれだけいても全部倒せばOKじゃん!」という根性論を振りかざして突っ込んでいくシーンはもはやお約束ですね。

ところが、彼は脳筋のバトル好きなのでバトルに関してはニューロンが太いのです。
これは、ある戦争の行方を想像した話を聞いた彼が、咄嗟に突っ込むシーンですが…

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このように彼は「勝算が3割しかない戦いに挑むべきではない」という意見を言う事ができるんです。

このキャラクターは、難しい事は考えられずとも、戦いに関しては駆け引きを識っているんです。これ、結構凄くないですか?脳筋バトルバカなので、バトルに関しては頭が良いんです。このように、キャラクターの性格・性質が多面的に捉えられた描写がさりげなく、幾つも見逃しちゃうくらい、自然に盛り込まれています。

多面性の描写は、それなりの力量がなければ矛盾したキャラクター像を創り出してしまいます。しかしこのゲームのキャラクター達の描写には違和感は見受けられません。

また、一見キャラ性にそぐわない描写があっても、そのキャラの個別ストーリーFGOでいう幕間、グラブルでいうフェイトエピ)に回答が用意されており「な、なるほどな~!?こういう事だったのか~!」と納得することも。

ラクスが戦闘方面の考え方については理解を示す描写も、個別ストーリーを読むと実は地頭は良く、考えるのが苦手だけという事が分かるので納得します。まさしく建前上の言葉ではない"個性豊かな"キャラクター達が物語を織りなします。

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ここまで描き切っているのもそのはず。この開発者コメントリレーの一節をご覧ください。ここまで徹底した上で人物を描いているのと知って、驚きました。ソーシャルゲームの少ない文章量の中で、確固たるキャラクタ性を発揮させられる、書き手の力量に脱帽です。

ところで、このゲームの主要キャラクター達はゲームやアニメなどの創作に登場にする事が多いソロモン72柱の魔人」「伝承の悪魔・天使」などがモチーフとなっています。原典の設定が反映されているキャラも多く、お気に入りのキャラクターが絶対に見つかると思いますよ。

当方イチオシのナベリウス。実在のオカルト書籍ではケルベロスと同一視される事があってか
忠犬性格のわん娘となっています。かわいすぎる。




物語までストレスフリー。知恵と勇気の冒険活劇

主要キャラクター達によるメインシナリオも素晴らしく、読みごたえがあります。

悪魔の力を呼び覚ます事が出来る主人公が、世界の危機に立ち向かう!という世界救済的な王道系ストーリーなのですが、キャラクター達の掛け合いがとても素晴らしいです。

ストーリー上の大小様々な出来事に対してどうするか、いつも主人公達は民主的な合議制で決定します。様々な個性や方針を持ったキャラクター達が、お互いが納得いく様に話し合い、行動を決め、一度決まれば全員がそれに向かって尽力する。というのがいつもの展開なのですが、この話の流れを毎回上手くまとめているので、読んでいて気持ちが良いんです。

創作では強烈な個性を持つキャラが、その個性のため話の展開を邪魔してしまうことがあります。もちろんそういった面も計算した上で、お話とキャラを立たせている作品もありますが、目に余れば苛立ちを感じるかもしれませんし、行き過ぎればキャラの魅力を損ないます。一方メギド72では、個性が強いキャラが何かしらの主張をしても、周囲を置いてけぼりにしないし、させないように話が進んでいきます。おかげで先を読みたい気持ちも湧き、読後感も良い。まさに"ストレスフリー"。UIやシステムだけでなく、シナリオにまでストレスフリー感を出されたらこれはもう気持ちよ~くシナリオにのめりこむしかありません。

2018年バカキャラ・ゲーム部門で一位を取れるシャックス。
主人公たち一行の中では、彼女だけが別格の知性を有しています。


メインキャラクター達にも次のような性格・行動指針が設定されています。

世界の危機を救う事を優先するブネ。
合理的でクールに議論を進めるウェパル。
激情と冷静さを備え一癖も二癖もあるガープ。
道徳と倫理を重んじて弱者に味方するマルコシアス
吟遊詩人らしく心情の機微に鋭敏で感情論の落とし所が上手いバルバトス。
陽気で人懐こくコミュニケーションの端を開くモラクス。
バカのシャックス。

こんな個性派メンツが知恵を出し合い、機転と判断力に優れた勇気ある主人公を導きつつ、導かれつつ、一丸となって世界の危機に立ち向かうのがメギド72のシナリオです。

ぜひ触れてみてほしいです。

《まとめ》
・一人一人キャラクター像が丁寧に描かれている
・蔑ろにされるキャラがいない、読後感の良いストーリー展開


ゲーム設計

プレイに関する設計は、時間に追われるプレイヤーにとってありがたいスキップ用の攻略チケットが採用されています。

全員生存でクリアしたステージは、チケットとスタミナを消費する事で、クリア扱いとなりアイテムをすぐに手に入れる事が出来ます。

プレイする時間があるときは、チケットを使う為に、頭を使って全員生存を目指し、時間が取れない時はチケットでサクっと周回。このようにメリハリあるプレイが可能です。

イベントの開催もありますが、がっつりと時間を取らなければ他のプレイヤーについていけない!というものではないのも安心。後述しますが、対戦以外にソーシャル要素がないので他のプレイヤーとの競争は実質ない状態です(対戦も現状、出来るだけで報酬などはなし)

《まとめ》
・時間が無い人のためのプレイスタイルも用意されているぞ



『賛否両論ありそうな点』


全員生存クリアの難易度

クリアするだけなら、スカイツリーぐらいは折れるパワーを持ったゴリラキャラクターが序盤にすぐ加入するので、彼女を攻撃面の軸にしつつレベルを上げながらゴリゴリやっていけばなんとかなります。

清楚な顔してますがリアルなストリートのゴリラです


ですがやはり、ステージの適正レベルで全員生存クリアをキメるには、それなりにゲームへの理解が必要です。全員生存クリアがそのステージでチケットを使えるようになる条件なので、キャラのレベルを解放する為の素材が手に入るステージを全員生存クリアできない→レベルを上げたいのに素材が手に入りづらい、という状況が出てくるかもしれません。

チケットが使えるようになるというご褒美のため、考えてしっかり攻略するのがこのゲームの肝の一つでもあるので、この仕様が変わると途端に味気なくなるとは思いますが、あれこれ模索して攻略するのがちょっと苦手な人はもどかしいかもしれません。

どうしても厳しければ、手持ちキャラやレベルなどを伝えて、ネットの皆さんと情報交換するのが良いかもですね。


フレンド機能などのソーシャル要素は無し

メギド72は完全な一人用RPGとして設計されており、フレンドから仲間を借りたり、ギルドに所属して協力したりといった要素がありません。他プレイヤーとの唯一の交流の場は対戦コンテンツのみ。僕らは拳と拳で語り合うことしかできない。対戦コンテンツで上位にならないと貰えないアイテムとかはないので争いを好まない人も安心。最初やるとちょっと石が貰えるだけで、普段は特に何も貰えないので、完全にバトル魂をぶつけるだけの場となっています。

他のゲームみたいにソーシャルの交流に疲れちゃったなという人や、他人と競争するために周回するのはもうつらいな、という人には評価点ですね。ただ、このゲームのシステムでなにかソーシャル要素が欲しかったなとか、せめてフレンド機能で他の人がプレイしてる様子くらいは覗きたかったな、と考える人にはちょっと惜しいかもしれませんね。

《まとめ》
・ステージを全員生存してクリアするとメリットがあるが、達成は難しめ
・フレンド機能やギルドなど、そういう交流や競争要素は一切ない



リセマラも実質不要なのでインストールしよう

というわけで、推しています、メギド72。
バトル楽しいよ。
お話も面白いよ。
かわいい娘もイケメンも揃ってるよ。
3Dモデルもキャラによって筋肉を描き分けるほどのコダワリっぷりで凄いよ。
しかもみんな元が悪魔だからめっちゃ怪物に変身したりもするよ。
凄くない?
あと書き忘れたけど曲もつい口ずさみたくなる旋律で聞き飽きないよ、しかも曲DL無料

あと有志の攻略wikiとかも超親切ですごいから困ったら読めば勝算モリモリ出てくる。

ウォーッ!ここまで読んでくれてありがとう!

つまり、あなたもメギド72をやるしかない!
新たなソロモン王を、お待ちしております!