へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

雑多文章録350 コンビニ本【幻想世界の職業FILE】

まーーーた糞本か

と思いつつ手にとってしまいあまつさえ買ってしまった。

コンビニ本「幻想世界の職業(ジョブ)FILE」

よーするにドラクエとかFFに代表される
ファンタジー系ゲームの職業を寄せ集めて解説しましたという本。

550円だしそこそこ厚いし…
と暇つぶし程度になりゃいいやと思って買ったのだが
これが実に中々良い内容の本であった。

職業の登場する背景から、どのようにしてその職業への道が開かれるのか、どういった時に需要があるか、といった事を網羅しており
その解説文にもスタッフの比較的良質な考察と、ファンタジー系文献に精通していなければ書けない濃い内容がさらりと書かれていたりする。

そりゃ確かに人間より長命なエルフやデミヒューマンとかの種族なら
魔術師系職業なんかに着いたら「長生き→研究が充実→人間と比べたら魔力が高い」なんていうのはファンタジー世界じゃあ当然なんだろうけど、そういう事が職業適性のひとつとして考察されていたりしてこういうのは中々お目にかかれるようでかかれないものである。

イラストなんかも結構重厚で美麗なものが揃っている。
例えば職業:鍛冶師のイラストは「自らの炎ブレスで武器を精錬するドラゴニュートだったりして、コンビニ本としておくには勿体ないレベルの「理解度」を誇ってやがったりします。

         ああ、なるほど
         わかってやがる

ファンタジー系のゲームが好きな人はニヤりと出来るに違いない。

コンビニ本というものは、内容と関係無しにページの最後にアダルト系業者の広告が載ってたりしてその本の雰囲気が台無しになるものも多いのだが、本書にはそれが無く、読者の想像力を膨らませたまま読了することができる清清しい作りもなっている。

コンビニ本にしておくのが惜しいレベルの本。
個人的にこれはアタリっす。