私だ。
あれから新たに顕現した三体の真蛮神を倒す事に成功。
ついに極蛮神御三家の先鋒「極ガルーダ」と対決する時が来た。
何年も前とはいえ当時のエンドコンテンツに近いバトルを、ゲームを始めて20日も経っていない僕が攻略できるのかと一抹の不安もあったが、現在は高ILの装備がマーケットで安価に揃う時代という事もあり、当時の水準と比べれば相対的な難易度はかなり緩和されているようだ。
攻略動画を何度か見て、ギミックのカンペも画面の隅に用意。
緊張するけど、まずは気負わず一戦ぶつかってみるか!とマッチング待機へ。
40分のシャキ待ちを経てついに極蛮神と対峙!!
後でマイルームで見ればいいかーと思いムービーをカットして先に心の準備をする。半数が若葉マークで、内三名がムービーをじっくり鑑賞していた。おぉ…自分と同じ進行度の仲間がこれほどいるとは…!自分を含め新規プレイヤーが増えてるのは本当だったんだなぁ、と感動。
感慨に耽っている間に開戦。
行くぞ鳥野郎…っ
ッッ破ァーーーーーー!
30秒で全滅!ガルーダ残りHP86%!!
良く見ると開幕のミストラルソングを4人が喰らっている。 *1
スパルナとチラーダが離れていない。 *2
(*1 開幕飛んでくる超強い攻撃。岩に隠れれば避けられる)
(*2 ガルーダの分身達。処理の方法を間違えると勝てない)
…などなど……怪しい動きをしてしまう僕達。
こ、これは……
ザ・ファーストタイム・チャレンジ・プレイヤーズ
~飛び込み大相撲ぶっつけ本番ぶつかり稽古編~
その開始を告げる銅鑼の合図なのか?!
合図でした!!プロジェクトX!!!
~ガルーダに挑む男たち~番組開始。
それからも75%まで行かずに3回ほど全滅。
段々と無言になっていくメンバー達。
こ…これまで楽しい事だけが目に入ってきたが…
この流れはもしかして…ついに…
ついにギスギスオンライン夏場所を…
目の当たりにしてしまう日が…?
飛び交う暴言…
振り下ろされる拳…
威嚇する奇声…
宙を舞う灰皿…(飛行・警戒2/1)
そんな…そんな光景がとうとう訪れてしま
「MTとSTに分かれてスパルダとチラーダを担当しよう」
「鳥は二体離さないとダメージが通らないよー」
じゅ、熟練者さん達…!!ナイスフォローチャット!
というか僕もカンペ見てんだから言えば良かった。
何傍観してんだ僕!
ちょっとうまい伝え方が分からなくて…スマン…
スパルナとチラーダが上手く離れるように皆が協力して動く。
ここも上手くいかず何度か全滅してしまうが、
「Separate Separate」
と海外のプレイヤーさんもチャットに参加してくれた。
たぶん二匹を分けて~的な意味かな?
グローバルなゲームや!
全滅を重ねて超える力のバフがモリモリ付与されながら、僕らはついに!ついに!スパチラを倒して次のフェイズへ進む事に成
岩が一個も残ってねぇーーーーーーーー!!*3999999マスもどる
(*3 敵の攻撃から岩を守らないとここで全滅する)
こんな調子で全滅を繰り返す。
しかし超える力と時代の流れ(高IL装備)は確実に僕らに味方していた。
多少のギミックミスを補い、余りある破壊力でガルーダを削っていく。
これが文明の力だ!!!
ついにその先のフェイズへとステージを進める僕ら。
ここは多数の雑魚に紛れて登場するスパイニーブルームという羽根が攻略のカギとなる。スパイニーブルームを敵と誤って攻撃しないように注意する事が求められるフェイズだ。
スパイニーブルームは登場と同時に生命を終えていた。
当然僕らもすぐに優しい風に包まれながら羽の後を追い全滅した。
もう……これは…ダメなのかなあ………皆の心は折れてやしないだろうか。
とりあえず「スパイニーブルーム残さないと全滅しちゃいますね><落ち着いていきましょー」と声をかけてみる。
ふんわりネカマ風のイメージ。
だが何度繰り返しても、僕らは闘争心の塊なのでスパイニーを出現と同時に容赦なく殺してしまう。BEYOND THE TIME。アムロ、あれにはララァが乗っていた…「光る風の中 微笑んでるあなたがいる」
ここでタンクの人が一度だけ使える凄いバリアで強引に即死技を耐え、最終フェイズへもつれこむ事に成功。
ナイス機転…!
続く最終フェイズでは一回全滅してしまうも、次はスパチラのスムーズな分離に成功。
僕ら…確実に経験を積んで強くなっている…!
スパイニーも…生きてる!
僕らには帰る場所(高気圧)がある…
こんなに嬉しい事はない…!
ガルーダ残りHP15%…!
あ、スパイニー死んだ
頼む
間に
合っ
てく
れ
ガルーダが飛んだら即死級ダメージの技が来て負け。
その翼をもぎ取るため、全力で群がる僕ら。そして約束の時は訪れる
勝った
わ。
最終的には暴言が飛び交うような事はなく、無事に終わる事ができた。
残り時間は20分ほど。正確に数えてないが10回以上全滅している。
凄い充実感だ。
貴重な経験になるかもしれない。
そして僕はこの日確信した。
諦めずに戦う姿勢こそが僕らの持っていた本当の超える力だったんじゃないかな…と
ところでこちらは料理を作るのを諦めてその辺で買った品を納品したらめっちゃ絶賛された図です。こいつ道場六三郎がレンチンした半額弁当パクつきながら「いや~鉄人がチンしたコンビニ弁当は違うな~」とか言いそう。