身の丈2m近くはあるだろうか、大柄な黒人男性であった。
頭の中で音楽でも流れているのか、リズミカルに首を振りながら
「ゲンキデルノアルヨ?」
「イマナラ ヤスイヨ?」
「ゲンキデルヨ ネナクテイイヨ?」
何を売ろうとしているのか分からないが
さすがに買ってしまうのはどうだろう。
「うるさいなー あっちいけよー」
しつこいので追い払うと
「オオ コワイ」
って、お前の方が怖いっつの。
俺の1.5倍くらい身長でけーし
「ゲンキデルヨ?」
「ヤスイヨ?」
「ネナクテイイヨ」
つくづく、都会は怖いところだ。