へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

ゲー録146 AgeOfEmpireプレイ小説

今プレイしているAgeOfEmpireのショートストーリーでも書いてみます。



---------- くーちゃん野望の大陸 ----------


---------- 第1話 くーちゃん族の狩り ----------


太古の時代の、あるところに「くーちゃん族」という民族がいた。
彼らは森林を伐採し家屋を建て、木苺を採取し、ガゼルやマンモスを狩り暮らしている
平和な民族だった。

くーちゃん族は、50kgの肉から出来ている
原理は良くわからないが、村の中心に50kgの肉を捧げると、50kgの肉がくーちゃん族の人間として生まれ変わるのだ。

くーちゃん族はまたたくまに人口を増やしていった
だが、一族を増やしすぎた為にが足りなくなってきたのだ。

森林伐採に勤しんでいたくーちゃん族の若者二人が、突如天啓を受ける
「立てよ!今こそ聖戦の時だ!!」

神の言葉に雷光の如く打たれた二人の戦士は、手槍を持つとマンモスに向かって突撃を開始した




数日後
くーちゃん族の別の若者がマンモスの前に転がる二人の死骸を見つけた。


二人を踏み殺したマンモスは、4人のくーちゃん族に囲まれて狩られた。
マンモスからは300kgの肉が入手出来るが、二人の部族を失ってしまった為
300kg-100kgで200kgしか入手出来ていない計算である。

まぁ、いくら死んでも所詮連中は50kgのただのたんぱく質
死んだらまた増やせばいいし

とか創造主はモニターの前で考えていたりするのだった。


マンモスが、4人係りで肉を剥ぎ取られていた。

---------- 第2話 開戦 ----------



くーちゃん族は海辺に港を開き、木で作った小さな釣り船を海原へ送った。
合計5艘もの釣り船はサケやクジラを獲り大いに食料事情へ貢献していた。


開拓は進み、とうとう部族の人口も30人ほどになってきた頃に新しい種類のくーちゃん族が誕生してきた。
戦闘の為の原始弓射手である。

くーちゃん族の開拓地は、北部・西部・東部が海に面している
「北西部にはラー」「東部にはラメセス」というエジプト人の文明があるのだ。

もしそれらの文明が攻めてきた場合に、農民だけでは村を守りきれない
その為に射的訓練所を建設し、木の弓矢で武装したくーちゃん族を育成した。

しかし、相手の文明が攻めてくるなどという事は杞憂に過ぎない

何故なら、ラメセスの農耕民はくーちゃん族がまだこの世界に生まれて間もない頃、くーちゃん族の領地を歩き回り、領内に穀倉を建設していたが危害を加えるような素振りは全く見せていなかったからだ。

部族の領内に建設されたラメセスの穀倉も、きっと友好の証なのだろう。


その時、ファフーーーンと戦のファンファーレが鳴ったような気がして、何事が起きたのかと村の中を見渡した。



すると昔からよくくーちゃん族の村に遊びに来ていたラメセスの農民が血に染まって死んでいた
すぐ近くには「僕が犯人です」と言わんばかりにさきほど育成した僕の部族の弓兵がホケーと突っ立っていた。




それからはもう、展開が早かった


同族を殺されたラメセスの文明人が攻めてきたのだ

海が紅に染まっている、ラメセスの軍船が僕の釣り船を沈めていた
輸送船には赤い衣服に身を纏ったラメセスの大群
農作業に従事していたくーちゃん族がみるみるうちに虐殺されていく。

おまけに、全身に黄色い服を着た変な連中まで一緒になって攻めてきやがった
黄巾族…いや、ラーの文明人だ!


なんてことしてくれたんだ僕の弓兵…
ラメセスとの友好関係を一瞬でブチ壊してくれやがって。



心優しいくーちゃん族は、本来争いは好きではないが降りかかる火の粉を取り除かなければ一族が全滅してしまう。

ラメセスの農民を射殺した弓兵を、相手部族へと突進させる
相手の斧戦士を1名射殺するも近寄ってきた別の戦士に殺された。
いい気味だ。

普段は農業に従事していた農民も、この非常時には武器を取った。
動物──それも相当大きな、マンモスクラスの動物の骨
肉がついていれば漫画に出てくるホネ肉になっていたであろう、その動物の骨を相手の戦士目掛けて数人で打ち下ろす


もちろん戦士と農民では、戦闘力が違う。ナッパとクリリンくらい違う。
それでも、数で攻めれば勝機は見える
ナッパ一人に対して10人のクリリンが襲い掛かる感じだ。


10人単位で囲んで、でかい骨で相手の戦士をひたすら殴るとそのうち相手の戦士は骨折しまくって死んだ。戦士が戦死した。
しかしこっちの農民は数体の兵士を追い払うのに人口の半分が返り討ちにされた。

炎上するくーちゃん族の家屋
その横で血まみれになって全身あらぬ方向に体を曲げて倒れている農民達。

くーちゃん族の未来はどうなるのか・・・   

【2部へ続く】