へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

雑文525 うぇいよ

昨年の夏、フリースタイルダンジョンを3期終わりあたりから見るようになって毎週楽しみにしていました。
ゲーム以外に特別趣味を持たない僕はアニメも殆ど見ず、まして普通のテレビ番組を毎週見るといった事自体が人生で初めての経験でした。
それがまさか司会のUZIさんが麻薬所持で捕まるとは…番組打ち切り(と決まったわけじゃないですが)に悲しむ人の気持ちを理解する事ができました。

自分ほんとにゲームしかすること無い人間なんで、周囲でテレビ番組の放送打ち切りって話を今まで聞いても「ほぉ~ん」くらいしか思ってなかったですし、打ち切られたら別の番組でも見れば?って気持ちを抱く事もあったので、申し訳無さもあり、切なさもあり、複雑な心境です。

自分は陰キャなんでラッパーとかチャラさの極みにある存在は嫌いというより通り越して興味なかったんですが、即興で言葉を繰り出すMCバトルを見てスゲーなこれと感心しちゃって一気にハマったんです。

去年まで文章校正や企画と記事執筆に携わる仕事をしていた事と、自分が今友人を得られたルーツがSNSでの投稿という事、元々はHPを運営していた事、などなど僕は言葉ってモノと切ってはきれない縁を感じていますし、その言葉に密着したヒップホップ文化にも感じ入るところがあります。
(掘り下げるとMCバトルがヒップホップの全てではないけれど)

企画の案内ページとか商品紹介、ネタの記事やら、自分で文章を書こうとする時に"かけた時間と良い言葉選びが必ず比例するわけじゃない"という事を痛感しまして、それは僕の無学さにも起因するものだと実感もしていますし、だからこそスキルを鍛え磨いたラッパー達が操る言葉選びの数々にただ圧倒されました。
僕が一時間かけて書いた文章よりあの人達が2秒で吐き出すリリックの方が全然クールなんじゃないかと。

見るための文章に配置する言葉と、音楽を通じてコミュニケーションするために吐き出す言葉ってのは意味も内容も異なるってのは理解してはいるんですがまぁ、ちょっと強引ですが同じ言葉って目線で見るともうやられちゃうよねっていうのが素直な感想です。


だから今本当に番組が終わってしまったらやりきれないし、いたたまれないし、かける言葉もない。
バトルが見たいだけならKOKでもUMBでも戦極でもDVDを買えばいいしなんなら実際サイファー見に行ってもいいとは思う。
思うんだけど最初にこの文化の楽しさを教えてくれた地上波の番組が今ピンチになっている事にただ胸が痛いばかりです。