へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

雑多文章録134 自分と仕事

自分の仕事をRPG風にたとえてみる。

俺の部署での仕事は、ようするにモンスターとの戦闘のようなものだ。
エンカウントしなければ仕事はないし(普段そのようなことはまずありえないが)連続でエンカウントすればその現れた分だけ倒していかなければならない。

で、入社一ヶ月半くらいの俺には倒せるモンスター(仕事)はまだ全然少ない。
例えば「1ターン目でメラを唱えた後に通常攻撃をする」という手順を踏まないと倒せない相手に間違えて1ターン目に防御を選択しちまったりやくそうを無駄づかいしたりして失敗してしまうワケ。

大抵そんなときは、そのモンスター(仕事)を他の人にバシルーラしないといけない。自分では勝てそうにないモンスターとエンカウントしそうな時は自分自身がトイレにルーラしたり(最低)もする。

皆が戦ってる時に、まだ力不足でMP不足な俺は、戦闘中必死にちからのきのみを食ったり(業務関連の資料を見たり)して戦闘力を蓄える。
そんなときは非常に自分の居場所が、パーティ組むところの馬車の居心地が悪かったりするから一刻も早くパーティの戦力になれるようになりたい。

仕事の流れはさすが、学生時代では想像なんてつかないくらい見事なものだ。
ドラマなんかで見るのとまったく違う。テレビを見たくらいで学生やフリーターは仕事場の流れについてわかったようなつもりになっている思う。それはまったくの間違いだと思った。
イオナズンを唱えられるヤツは、イオナズンでしか倒せないモンスターを倒す。
ガンガンいこうぜを信条としてるヤツは積極的にモンスターを攻撃する。
─いのちだいじにという方針のヤツは他人の戦闘をサポートする。

そして、新入社員の俺と、後輩達は他のパーティメンバーが撃ちもらした(あるいはワザと経験値を稼がせるために倒さなかった)スライムやスライムベスを倒して少しずつ経験値を積んでいく。
一番弱い敵、それでもレベル1の俺達にとっては油断すら出来ないスライムを倒しながら、どうすればメラミ級の魔法を唱えられるのか、このモンスターについてはどんな作戦で戦えばいいのか、いつかイオナズンが唱えられるのだろうか?とパーティの戦い方を参考にしてゆく。


俺達はRPGのキャラじゃないから、本当はモンスターなんかとは戦いたくない。
それでも、ゴールドを稼ぐため、またモンスターとの戦闘自体に何か生きがいを見出す為に、戦闘力を磨き続け戦わなければならない。

俺が必死にレベルをあげて、いつかギガスラッシュを身につけてどんなモンスターも倒せるようになった時、一体どのような世界が待っているのだろう。