今まで生きてきて、こんな危機に陥った日は初めてです。
この僕を震え上がらせた恐怖の正体…それは
↑こいつだ
下品で長くなるから、見たくない人はすみやかにこのページを閉じてネ!!
僕はいつも中央線の電車で登校する。
今日もどうせガンダムの雑談して終了するくだらない卒業研究の授業に出席する為に学校へ。
電車の中の女性の脚なんかに目を奪われつつ今日も普通に学校へ着くつもりだった。
[八王子━豊田━日野━立川━国立━西国分寺━国分寺━・・・]
↑
現在地
…なんだ、一体何なんだ?圧倒的な憎悪がくるっ!!
これは…俺のハラからなのか…!!
まぁ僕は昔から腹痛の常習犯なのであまり気にしてなかったんですが
だんだんと強まる腹痛、そして…
のシーズンがまさに訪れようとしていた。
しかし、腹痛もおさまり軽い便意だったので、4駅先が乗り換えの八王子駅ということもあり、僕はその便意のサインをひたすら無視していた。
だけどそれがいけなかった…
[八王子━豊田━日野━立川━国立━西国分寺━国分寺━・・・]
↑
現在地
オレ脳「あー早くつかないかな…微妙にやばくなってきた…まぁいっか、すぐ八王子駅につくだろうしうぉこんな時期に生脚見せてるんじゃねーよ傷が疼くだろうがぁぁぁ!あー目の前のおっさん息くさいマジ勘便やべ頭が便意に侵食されはじめたパラサイトミギー!携帯トイレに変身してくれ」
[━八王子━豊田━日野━立川━国立━西国分寺━国分寺━・・・]
↑
現在地
オレ脳「やばい。漏れそう。」
この時点で既に大ピンチに陥る。
しかし、豊田か日野で下車してしまった場合、トイレが見つからなかったら
本当にヤバイ事態になると思い、八王子まで我慢する事に。
ちょうどここで、筋肉少女帯の”蜘蛛の糸”という曲が、
聞いていたCDプレイヤーから流れ出し、その曲の最初のフレーズ
「大丈夫大丈夫大丈夫だよねぇ」が耳に入った瞬間に
オレ脳で「大丈夫なわけねーだろ!!」と超反応。実話である。
もうやばい、やばいという単語しか頭に沸いてこない。
右足をあげたり、背中をのけぞらせたりして少しでも便意を遠ざける。
しかしむなしい努力であった。
着々と終焉の刻は近づいていた。
[━八王子━豊田━日野━立川━国立━西国分寺━国分寺━・・・]
↑
現在地
オレ脳「You belong to me トイレにいけなくていつまでも糞がしたかったI belong to you 張り裂けそうになるこの腹を君に差し出してWe belong to the Earth 遥かな宇宙のもとコバルトに光る糞がある哀しみはそこから始まって 愛しさがそこに還るのさ」
既に腹痛が臨界の咆哮をあげヤツが頭を出してきている
しとめなければ!!はやくしとめなければ!ヤツをはやく!はやく!!
[━八王子━豊田━日野━立川━国立━西国分寺━国分寺━・・・]
↑
現在地
着いた!第3部完!!!!八王子だ!!これほどまで八王子が
いとおしく感じたのは人生ではじめてです。
既に脳みその中を意味不明な単語の羅列が完全に支配するDIOの世界、
もうここまで来ると一秒がマジで一分に感じられますよ(笑)
ほんと。あーでもこれで助かった!!少しでも衝撃を与えるとヤツが、ヤツが!!!
どけぇぇぇえ貴様ら!!貴様らの命より俺のトイレの方がまじ大事。
人ごみにタックルを食らわせて少しでも早くトイレへ、約束の地へたどり着こうとするもタックルなんてしたら
ヤツが発進してしまうっ!!
ということでゆっくり、しかし着実に約束のあの場所(便器)へぇえええ!!!
見えた!!トイレがっっ!!!俺は勝利したんだァァァーーー!!
とグッチャグチャになった脳みそで勝利を確信する…しかし……俺が見たものは
トイレ待ち行列。
オレ脳「・ωw026Σ)´;aspノ';,wおwwまwこれもしかすると俺mの宝具約束されし勝利の便そうえいば三国志にベンキって武将がいたなぽぱldpfjもヽ(´・ウンココω・@; _^)♪ 汎用これが連邦の白い便座なのかッ!4ん264ん2あ6あ3
人小さい頃にあこがれた職業:エ糞シストもびっくりの便意通常の三倍
嗚呼斑鳩が逝く
型26んn5t5は~^^た22y44便でs4をする貴様らー!
決戦便器平和より自由より正しさよりトイレ民主的!!
一人、二人、三人……はやくしろぉぉぉあ@s-^awcyn8qmj,k_a., smvcnha!!!
ぬぉぉぉlllっぉぉぉおおああああ開いたあああああああああ!!!1111
ヘヴンズ・ドアーーー(トイレへの扉)!!!
嗚呼……
私はようやく手に入れました…
安堵。
脱力。
平和。
未来。
自分。
後15秒遅れていれば脱糞者としての童貞を失うところでした。
僕は助かったのです。なんという安心感でしょう!
僕は今まで当然のように、この世に生きているからには未来があるんだ、と
思っていました。しかしそれは甘かったのです。
僕がこの19年間で初めて自分で勝ち得た未来。
それがこのトイレの瞬間だったのです。
そして、何故か排便中ずっと頭の中に浮かび続けた単語
それはハーミットパープル
かくして、僕の壮絶な一日はここに終わったのです。
まだ学校にも到着していませんが、僕は色々なものを勝ち取った気がするのです。