へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

雑にゲーム語る1 ウェルト・オブ・イストリア

また新しいシリーズを始めたけど要するに昔遊んだゲームを紹介していく系のアレ
第一回はこれ

【ウェルト・オブ・イストリア】
ハドソン 1999年 2月25日 プレイステーション
RPG

世間的な知名度は皆無に等しいと思います。
自分にとって結構衝撃的だったRPGですがこのBlog内を検索しても1件も出てこないのでこれまで全く言及していなかった事実…

さてこのRPGの凄いところは20年以上も前の1999年にオープンワールドRPGの文脈をがっつり固めていた事なんですよね。
実際は街、街道、ダンジョンが区切られている普通のRPGですが、異常に細かいキャラメイクに、非常に広大な世界、最初からどこにでも行ける自由度を備えており、当時としては異質そのもののゲームでした。
ロマサガジルオールのようなフリーシナリオRPGに分類するべきですが、プレイフィールはSkyirimやFalloutといったオープンワールドゲームに近しい手応えがあります。

ゲームバランスは言葉を選ばずに言えば劣悪です。
が、良く捉えれば大変リアルと評価する事も出来ます。

このゲームの主人公は勇者でも英雄でもありません。
その身に帯びているのは冒険者としての志と、貧相な装備のみ。
そんな冒険者が街の外に出て山賊と出会ったらどうなるでしょうか。
山賊とは時に武装した相手をも襲い身を剥ぐ事を生業としてきた、いわば暴力のプロです。
これが普通のRPGなら冒険者の剣は燃える志を宿し山賊を貫くでしょう。
が、イストリアの世界では薄汚い生にしがみつく山賊の斧が冒険者の頭蓋骨を叩き割る。

勝てねえんだよな!最初の街の外を少し離れただけで襲ってくる山賊に!
リアルすぎて困る。


このゲーム、今では珍しくありませんが村人とかのNPCに生活サイクルが設定されていて時間帯でどこに居るとか何をやっているとかが全員違うんですよ。そしてそんなNPCは仲良くなって誑し込めば結婚すら可能という自由さ!

1999年に出たゲームとしては大変めずらしいシステムのゲームでした。
当時の感覚で言うとワールド・ネバーランドRPGにしたようなそんな感じ。
少ないお小遣いを握りしめて中古ゲーム屋で1980円ほどで購入したこのウェルト・オブ・イストリア。
ドハマりしたゲームという訳ではないんですが、類を見ないシステムに不思議な魅力を覚えた一本でありました。

好きなキャラは典型的なアホ貴族のリヒャルト。
名前の響きが面白くて当時気に入ってましたが、まさか後ほどあんな事になるとは…。