へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

最初からゲームがうまい

いる。

初めてやるゲームがうまいやつはいるのだ。
彼らは音もなく君の後ろに立ってハンドガンを弾いて1キルをとる。

動きが…み、見えねぇ…!

なんでうまいんだろうな?


【1.ジャンルへの理解度】
同じジャンルの別ゲーで培った理解力がある。
FPSやってたやつなら別のFPSをやってもAIMがうまいだろうし移動の仕方や無駄なクリアリングをしなかったり、初心者と差がついてるだろう。
初見のWizライクをやるときボーナスポイントを体力に多めに振るようなやつもきっと経験値がたかい。ポイズンジャイアントにさんざん殺されたやつだろうな。

【2.人間性能】
シミュレーションゲームのリソース管理はさんすうだし、アクションは知識の無さを反射神経で補える場面もある。人間性能がたかいやつはゲームシステムへの理解が追いついていなくとも脳の地力でねじ伏せることがある。

【3.オタク】
ゲームをやりすぎたオタクはゲームの不文律やコンテクストをなんとなく理解しているので突然なにかに気がつくことがある。「開発者はここには無駄なオブジェを置かないだろうから意味がある」とか「急にレベルデザインがおかしくなっているから状況打開の為の何かが周囲にあるだろう」とかそういうのだ。同じ背景なのに一部だけ色が違う場所には必ず何かあるとかは分かりやすい例だろうな。オタクすぎるやつは、全く違うジャンルの初見ゲームなのに攻略のためのオラクルを受信するんだ。

【4.超人】
ロシアの秘密機関によって生み出された超人なのでゲームもうまい。



この4項目のうち、おれはそのうち「3」がそこまで通用しなくなってくる時代がくるんじゃないかとちょっとだけおもっている。ちょっとだけ。
たとえば宿屋に泊まるとHPとMPを回復できる、というのは非常によく知られたゲームのコンテクストだ。
こういったコンテクストの、さらに複雑で難しいものの集合体が頭にあることでしばしば初見ゲームのスムーズな攻略力(ぢから)はブーストされる。

だがいまは宿屋でHPとMPを回復するゲームはすくなくなった。
いちいち宿屋にいくのは不便だしな。
開発者もそういうのを分かってきてるんだろう。

別に最近のことではないがゲームはガラリと変わってきている。
この変化のスピードが速くなれば速くなるほど、蓄積したゲームの文脈を活かす機会はすくなくなっていくだろう。

おれはそういった、今まで培ったゲームの常識がまったく通用しないような、ひたすら新しい作品ばかり次々でるような時代がきても、それも刺激的でたのしいかもしれないとおもっている。

今日はこのへんで。