へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

雑多文章録・・・1  元気。 (そして近づくクリスマス)

夜、一人部屋でRagnarokに興じていると電話がかかってきました
家族は外に流れ星を見に行っているようです そう俺一人。

仕方なく電話に出ました 普段なら面倒くさいので俺は電話に出ません

「もしもし、やあ!その声はよっちゃんかい?」

やたら元気のある声は母方の祖父からでした

「あ、いや、俺だよ」
「ああ、たっくん(俺のこと)かい!ずいぶん声がよっちゃん(親父のこと)に似てるねぇ~・・・いやぁ、たっくんがさぁ、いつも片道2時間もかけて学校休まないで行ってるって○○(母)から聞いたからさ、エラいなぁ~思ってさぁー」
「ははは、いやそんな事ないよ、わざわざ高い学費出して貰ってるからさ!」

とはいっても、月に2~3回はサボっちまいますけどね・・・

あまりに元気の良い祖父の声に、俺も声のトーンと大きさが一段階あがっちまいます
というか、祖父から電話がかかってくると俺っていつもより声が大きくなるんですよ

俺は普段は凄い覇気のない人間
ただ、色々と気にかけてくれてる祖父の前で元気のない自分を晒すのなんてどうよ?
そう思うとついこっちも元気の良い声を出しちまうわけで。

「いやぁ~、たっくん本当に元気だねぇ~」

実際には元気があるなんて事ないんですよ
精神構造はネガティブスパイラルもいいところだし、物事を鬱に鬱に考えていって、最後には一人で泣いている、俺はそんなやつなんです

「いやぁ~たっくんはさ、ほら今ね、新しい分野っていうか、コンピューター勉強してるじゃない、あれって今すごい最先端のビジネスだからね、たっくんもすごく活躍するからさ」

やめてくれ 俺にそんな期待なんかしないでくれ
勉強なんて、授業なんかだらだらやってるし、かろうじて出席しているだけで肝心の勉強内容なんて面倒くさくてなあなあなんだ
これ以上言われたら押しつぶされる

そんな俺とは裏腹にどこまでも元気の良い祖父
つい一ヶ月前に癌で入院していたとは思えないくらいだ・・・
元々、病気とは無縁の人だったんだが急に癌になっちまったらしい
見舞いに行ったら嬉しそうだった
手術成功の次の日からもう外に出ようとして看護婦に窘められていたって聞いた時には思わず笑っちまったよ

「俺は元気だからさ、爺ちゃんも体に気をつけてな!」

どこまでもカラ元気を張って電話を切った
本物の元気はやっぱり受話器の向こう側からでも伝わってくるもんだな


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・・・なんでだろう
最近は得意の虚勢が張れない


わかったよ、
わかっちまったよ
何で元気がねーのか




今から10日後に来るアノ悪夢の日のせいだよ



クリスマス・・・


からしたら、クソシマスだよ。糞死増。
むしろクノレツミマス

苦しみます 苦しみます クリスマス

あれは独り者の元気を奪う悪夢の日なんだ

クリスマスに幸せなカップルや家族・・・あの幸せは、そう、
奪われた独り者の元気・・・それが幸せのエネルギーに変換されているんだ

2人の幸福は100人の独り身の哀しさ

100人の独り身は2人の幸福を見て、希望を感じるしかない
俺にとって、絶望よりタチの悪い、なまじにせものの希望


そう。俺の元気はクリスマ・・・いや、クルシミマスに向けて着実に吸われていっていたのだ!




俺の精神と体は少しずつ確実に冷めていき、25日に凍結死を迎えるだろう

今日は高校の友達と独り者同士メッセで会話し、愚痴をこぼしまくりました

寒い、凄く寒いよ・・・ ( T-T) '~。

クリスマスの一日だけでも良いから女の子と過ごしたい_| ̄|○...
なんで、ウチのクラス女っ気ないねん・・・?


せめて幸せな妄想を抱いて寝る。
俺のこころが壊れる事を防ぐ最終防衛システムが起動したようだ



結果、



その日は過去最高のクオリティを持つ淫夢を見る事が出来ました






やっべやっべ、俺ちょっと幸せ。


俺、自分の脳が見せた夢に励まされている事実。