へたれゲーム貴族の躁鬱

ゲーマーの雑文記。テキストサイト時代の生き残り。

ニドですがロードとしての旅が最悪です 冒険19日目~33日目

        とあるロードの冒険記
 ニドですがロードとしての旅が最悪です ~4Excellent~


manndoreイラスト提供:ガラフさん













前回の3行あらすじ
・新入り
・服着ろ
・蟹


●冒険20日目
視界が歪むほどの灼熱。

そそり立つ3本のアルカナストーン。
(まるで聳え立つクソのようだ)

ついに頂上にたどり着いた。

そして今、すげえムキムキの魔神に睨まれてる。

「あれは炎熱の魔神イフリート。
 いきなりの強敵だが、ここで挫けていては
 ロードとして失格だから頑張れ」

みたいな事をいってドゥクスは岩陰に隠れた。
たまに岩陰から顔をだしてこっちをチラ見しては 
早くやっつけろよ!みたいな視線を送ってくるのがウザイ。
いくらなんでもビビりすぎ。

なんにしても、ドゥクスが役に立たない以上、使い魔と俺で頑張るしかない。
使い魔達!来い!

カイム、サキュバスインキュバスの3人を連れて俺は魔神へと立ち向かう。

使い魔達に雑魚を任せて、俺はイフリート本体と戦う打ち合わせをしてある。
相手とぶつかりあう前に、サキュバスに特殊技を頼む。
「あ?エキサイトキッス?あーはいはい、キャハハハ」

おぉ!力がみなぎってきた!凄い、これならあいつを倒せそうな気がする!
「料金は後払いね」

主人から金取るのかよ、きたない。

イフリート強い、ていうか熱い。凄い熱い。
なんかカメハメ波ぽいポーズで炎だしてきたから剣でガードしたら
剣が焼いた鉄板並に熱くなった。

ていうかそろそろ限界、通常攻撃じゃこいつ死なない。
新入り(インキュバス)の特殊技で一気にカタをつけるしかない。

「え?あ、あの…ちょっとまだショータイムが…」
特殊技ゲージが溜まってないっぽい。もう少し耐えないといけないのか。
熱い、痛い、意識がゆらぐ…朦朧としてきた。

ふと、この楽しい旅の道中が思い出された…


カイムとのカラオケ。
マンドレイクとの別れ。
夢で出会ったタモリ


だめだ、ちっとも楽しい旅じゃなかった。
こんなところで死んでたまるか。俺は本気でイフリートの猛攻撃に耐えた。

「あ…い、今です!ショータイムですっ!!」
とうとうインキュバスの特殊技が決まった!
うおおお!俺も剣を持つ腕に力をこめる!

レイジングスラッシュ!!

雷属性の剣から放たれたオーバーキルはイフリートの体を切り裂いた。

「やるな戦士…私も、一握の灰に帰る…うおお」
みたいな事をいってイフリートは灰となり消えていった。
どうやら俺達の勝利らしい。

安全を確認してからドゥクスが出てきて
やっぱりこの私の見込んだ通りだったな…と言ってきた。

それだけ言っていれば少しカッコよかったのに
こいつめ!!とか言ってイフリートの灰を思いっきり踏みまくっていた。
お前はガキか。


バイアル連山を下山し、次の目的地は聖堂都市ザフー。
俺達の旅はまだ始まったばかりだ。

あ、サキュバスにはエキサイトキッス代として500サール払いました。
もう素寒貧です。


●冒険27日目
バイアル連山から下山して、俺は宿に泊まった。
この日は暇だったので、ドゥクスが将棋をやろうとかいいだした。

こうみえても私は羽生名人に2回勝っている
とか言い出すから物凄く強いのかと思ったら
4手目で堂々と二歩を打ってきた。

今のは反則だと教えると、ノーカン、ノーカン、
と過ちを全力で否定するカッコ悪い師匠。
仕方ないからそのまま試合を続行。

ていうかドゥクスの陣地にある「空母」っていう駒は何?
結局俺が勝ちました。


        とあるロードの冒険記
 ニドですがロードとしての旅が最悪です ~5Excellent~


前回の3行あらすじ
・ボス戦
・勝利
・空母

●冒険28日目
この日は悪天候だったので宿にもう一泊することに。
なんかドデカイ荷物が届いた。

ドゥクスが買ったらしく「デネブ作成キット」とか書いてあった。
パーツを全部組み合わせると、機甲デネブが完成!らしい。
出版がデ○ゴスティーニなのが気になる。

なんだこれ、とドゥクスに尋ねてみると
そろそろちゃんとしたアルカナ持ち使い魔を仲間にしようと思ってな…
と真面目な返事が返ってきた。

というか毎回アルカナ持ちをダメにしてるのはお前だろうが。
とりあえず、この日はデネブ作成キットを組み立てる事にする。

「わぁ!僕、小さい頃こういうの作るの好きでした!」
インキュバスが目を輝かせている。
よし、じゃあ一緒に作るとするか。

工具を取り出して俺たちは皆でデネブ作成にとりかかった。


●冒険29日目


インキュバスが泣いている

床には茶色の破片がゴロゴロと転がっている

重苦しい空気


ことのあらましはこうだ。
先日から皆で作っていたデネブ作成キット。
完成も間近になって、後は最後のネジをしめて電源をオンにするだけだった。

ひとまず作業をそこで中断して、俺たちは眠りについたのだが
夜中、物凄い破壊音とともに俺たちは目を覚ました。

どうやら好奇心を抑えきれなかったドゥクスが
未完成デネブの背中に乗ったらしい。

まだ最後のネジがしまっていなかったのでデネブは崩落。
ドゥクスの体重もあいまってパーツは再現不可能なほど粉々になってしまった。

「えぐ…デネブ君、もうすこし、だたのに、えぐ…グス、ブホッ!」

泣き崩れるインキュバスの肩に手を置いてやる。
気の毒だ。
昨日あんなに笑顔でパーツを組み立てていたインキュバス
それが何故こんなことになってしまったのだろう。

ニド、悩んでても仕方がないぞ。
次はザフー山の頂上を目指す、すぐ仕度して出かけるぞ

全ての元凶はさも何もなかったかのように俺たちに出発を促した。
いつかコイツは殴っておくべきなのかもしれない。

その頃、ドゥクスの壷から生えた一枚の葉は随分と立派になっていた…


●冒険30日目
聖ザフー山の石段を少しずつ登る俺たち。
バイアル連山も暑いし疲れるしでイヤだったが、ただ石段を登るのも
苦行としかいいようがない。

途中に転がっている骸骨も不気味でますます元気が無くなっていく。

だが、無くなっていくのは元気だけじゃない。
ショックな出来事として、インキュの尻尾(?)
あの孔雀の毛が無くなるという事件が発生した。

昼寝から起きたら全部抜かれていたらしい。
本人はうつむいて何も喋れ無いほどショックを受けている。

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出品者:dux45451919さん
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最近はヤフオクを見るたびに俺も精神的ダメージを受けている。

この年齢で胃腸薬を常用している俺は異常ですか?
そうですか。



        とあるロードの冒険記
 ニドですがロードとしての旅が最悪です ~6Excellent~

前回の3行あらすじ
・デ
・ネ
・ブ


●冒険31日目
ドゥクスがニヤニヤしている。
マンドレイク栽培キットの説明にはおよそ2週間で収穫できます!の文字が。
そうだ、種を植えてもう13日も経過する
壷から伸びる葉もしっかりしているし、頭ぽいのがちょっと見える。

そろそろ抜いてもいいんじゃない?
と言った。

ドゥクスは 言うまでもなく私が収穫する。
お前たちには絶ッッッ対抜かせない
と息巻いていた。

そしてドゥクスがマンドレイクの葉に手を掛けた瞬間
俺は勝利を確信した。

その場に伏せ、耳を両手で全力で塞ぐ。
あばよ、ドゥクス。
おかえり、マンドレイク

気絶して倒れているドゥクスを蹴っ飛ばして
収穫されたマンドレイクに駆け寄って抱きしめた。

もう誰にも渡さない。
絶対に渡さない。

マンドレイクに手をだすヤツは、俺が殺す!


●冒険32日目
この時期のおでんは、美味いよな 特に大根は最高だよな
ドゥクスはしきりに大根料理の話をしてくる。

ダボが。
収穫の際にはやさしくそっと引っこ抜いてください の注意書きを読まなかった
ドゥクスが悪いのに、何故かマンドレに恨みを持っているらしい。

切干大根に、大根おろしに…ハムッハフハフだぞ
とか意味わからねぇ事を言ってくる。きめぇ。

寝ている間にマンドレを勝手に調理されないように
カイムと交代でマンドレを守る事にする。

仲間の中に敵がいるという状況は、最悪だ。
それが師匠なら尚更。


●冒険33日目 昼
進軍を遅らせる最悪の事態が発生した。
ただ石段を登ることに飽きてきたドゥクスが色んな登り方をしていた。
最初は二段抜かしとか、ウサギ飛びとかかわいい登り方だったのだが
いきなり ポゥ!とかいいだして後ろ向きに登りだした。

もちろん、思い切り躓いてそのままゴロゴロと十段単位で下に落ちて行った。

すぐにドゥクスから携帯に着信があって
迎えに来て と言って来たので お前が登ってこい と言って電話を切った。

30分置きにドゥクスからメールで
気持ち悪い絵文字満載で"助けて"ときたけど全部無視した。 


●冒険33日目 夜
やっとドゥクスが登ってきた。
というかもう夜なのでこの辺りでキャンプを張る事にする。

階段から落ちたのは自分のせいなのに何故かインキュに物凄く突っかかっていた。
お前もサキュバスの仲間なら、なんかイイ夢でも見せられるんだろ
責任を取ってエロ夢見せろオラ と一方的にまくしたてている。

インキュはなんか自信がないらしく、泣きそうになりながらも
なんとかやってみますから許してください、と言っていた。

その夜、ドゥクスは「お昼休みは…ムキムキウォッチング…」
と寝言を呟いてうなされていました。

翌日インキュを擁護する気まんまんになりました。