へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

ニコニコ動画とインターネットに見る移り変わりの共通点


ニコニコ動画の初期はそれはもうカオス極まりないものだった
削除は早めとはいえ、繰り返しエ□アニメがアップされていたり
それはもうお構いなしの暴挙の嵐。

段々と規制が入って行き、ライトになり、一般受けする形に収束していくその流れは
まさにインターネットの歴史そのものを2年間という短い間に凝縮して見せ付けられているようだ。

大衆向けに絞ったモノを、面白いと感じなくなっている自分が居る。

俺がネットに初めて繋いだ時、ネットってのはサブカルとアングラの発信地だったように感じる。

良い意味でくだらないモノ、不謹慎なモノ、グロいモノ、危ない情報…

触れるもの全てが新鮮で驚きだった当時。

あぁ、ネットの外の世界はなんて、つまらないものだったんだろう、
何故今までこんな凄い世界に触れていなかったのだろう、とさえ思ってしまえた。



普及化。
規制。

残るものは残滓だ。

何も全て面白くなくなってしまったというわけではない。
出なければ毎日アクセスなどしていないさ。
いまだにインターネットは情報通信の発信地であるし
ニコニコ動画はエンターテイメントとして新しい方向を模索してるのだろう

だが、一抹の寂しさを覚えるのも事実。

逆に考えれば、昔のほうがゴミの溜まり場みたいなものだったとも言える。
インターネットもニコニコ動画も。

その危ない香りのするゴミ捨て場を、漁るのが楽しくて楽しくてしょうがなかった。

もはやインターネットなんてキレイな公共施設と変わらない。

そこには法が持ち込まれ、秩序が支配する構造へと変貌を遂げている。

新しく開拓されるものはおしなべて、ゴミ捨て場のような状態を経てから
綺麗に生まれ変わるのだと思うが、ゴミ捨て場のような状態の方が心地が良かったと
思えてしまうのは何故だろうか。


ネットもニコニコも、何かゴミを投棄すれば、取り締まられる世の中だ。
冗談でガムを吐き捨てただけで、逮捕されるようになっちまった。

本当に理想とする姿は、一人一人の利用者が冗談を冗談と見抜けるリテラシーをもっていること。

しかし、ネットなんて初心者だという人々にもこれらが普及したことで、
その理想とする姿など目指せなくなってしまった。

世間からすれば、ゴミ捨て場に、便所の落書き
恋焦がれている俺の方が異端だろう。

ただ騒げるだけの、何を言っても平気な、そんな、汚い遊び場が
恋しい恋しい恋しい恋しい恋しい恋しい恋しい…