へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

ひつまぶし編

夜勤が終わりましたが、DSの電池がなく電車内にて暇潰しが出来ない為、駅につくまで即
興でお話書きます。

題:ゆうしゃまつざきの冒険

それはまつざきが16歳の誕生日を迎えた日のこと。
寝る時に必ず股間の上に安置してある携帯電話が激しく震動し着メロ「愛のメモリー」が
彼の二度寝を阻止した。
どうやら王様からの呼び出しのようだ。
まつざきは、全裸からパジャマに着替えると居間に降りた。

父が、十万石饅頭のCMにあわせてテレビの前で腰をふっていた。
「うまい、うますぎる」のセリフとともにリズミカルに

うごめく腰に、自らの中に流れる血を呪った。

まつざきは自宅を出発し、王様のいる城へと向かった。

途中、すれ違った6台ほどの消防車と救急車が実家の方へ走っていったのが、少し不気味
であった。

城につく。
ヤンキー座りで蟻に餌をやる門番を素通りし、真紅の絨毯が厳かなえっけんの間へ到着し
た。

みすぼらしい半裸の、よつんばいの男性を椅子として豪華な衣装に身を包む女性が腰かけ
ていた。
初めて見た…彼女がこの国の王であったのか…思いを巡らすまつざき。

「良くぞきた!ゆうしゃまつざきよ!」


女性に腰かけられた半裸の男性がまつざきに呼び掛けた。

どうやら王様は下の方らしかった。
一国の王に何故か親近感を覚えた。

「よく聞けまつざきよ」
バシィン
「あぁんっ いいか、伝説の魔王グレートが復活してしまったのだ」
バシィン
「あぁん、魔王グレートを阻止出来るのは」
バシィン
「あぁんっ! お前しかいないのだまつざきよ!あぁんっ!」

王様は、女性に激しく尻を打たれ快感に悶えつつ世界の危機をまつざきに告げた。

王様から、切なげな吐息が漏れ続けていた。



「そなたに旅支度のため、180ゴールドと、どうのつるぎ、そして戦車を一台与えよう。
あぁんっ!」

王様から魔王討伐の支度として色々もらったまつざきは、快感にうち震える王様の声を背
に城を出発したのであった。

城の外、ふと声がかけられた
さきほどヤンキー座りをしていた門番だった。
門番はヤンキー漫画を片手に、まつざきの魔王討伐に参加すると名乗りをあげた。

彼の名前は、しげるという。

こうして、ゆうしゃまつざきと、門番しげるによるパーティーが結成されたのだった。

「お前のこと、ヒロシって呼ぶから俺をトオルって呼んでくれよ」

まつざきは早速、しげるの持っている漫画を奪って焚き火にくべた。
しげるは反省したようで、ナンパの時以外喋る事はなくなった。

さあ、冒険へ出発だ。
まつざきとしげるは王様からもらった戦車に乗り込み街を出ることにした。

家族に挨拶をしていこうと思ったが、父の腰つきを思い出すとその行為は憚られた。

街から西に五歩ほど進んだと

 ※この時点で駅につきましたのでこのお話はおしまいです。
彼等の結末については各自想像力を働かせてください