へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

うはwwおkwwクエスト 1話

あり地獄ダンジョンで卵割って、次の卵が沸くまでの時間が猛烈に暇
という事でROのショートストーリーでも作る事にしました。

題して うはwwおkwwクエスト プロンテラ市街の雑踏。誰もが足早に過ぎ去る中で、一人佇む男がいた。

通りに並ぶ露店で賑わい、通行人同士肩を並べるほどの混雑ぶりだ
肩がすれ、時にぶつかる事があっても男は微動だにしない。

ふと、男が呟く「ここが都会でござるか────www」


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吹き付ける砂塵の国、モロクで男は生まれた

人口は少ないが、資源と特産品はあり、街中は露店商こそ賑わわないが、時折豪商が特産品の買い付けに来る町だった。

そんな町で生まれた男は、通りを賑わす露店商と通行人の多さを珍しがり、楽しんでいたのだ。
通行人と肩がぶつかる。
「おい、兄ちゃんいてえな。んなとこつったってるなよ。」
恰幅の良いアサシンはそう言い雑踏の中へ消えていった。
ぶつかったのはお主の体格のせいもあるだろうに……wwと心の中で呟きながらこの都会へやってきた目的を果たすべく移動を開始した。

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「宝石だな…それと、モロク特産品か…毎度どうも。」

故郷で買いつけた品をプロンテラ市街の露店商へと売りつける。
見慣れた特産工芸品がよもやこれほどの金額で売れるとは、ずっしりとした銭袋の重みに男は少し故郷を誇らしく思った。

暫くの宿代を得た。


掘りの深い端正な顔立ち。一見しなやかで細く見えてその実鍛えられた肉体を持っている。
何より特徴的なのはもえさかる炎のような、その重力に逆らった逆毛髪──
──男は、名を逆毛侍といった。
本名ではないかもしれないが、そう名乗っている
モロクの中でも名族、沙華毛一派の出身だ。

沙華毛一派の源流はアマツにあり、精神教養を積み「サムライ」と呼ばれる幻の戦士達に近づく事を教えとした
代々、優秀なナイトを輩出してきたが、同じくモロクで優秀なアサシンを輩出していた名族との争いに敗れ没落していった。

今では、逆毛侍が沙華毛一門最後の「サムライスピリッツ・ナイト」だった。


だが、彼がプロンテラへとやってきたのは一門の再興、なんて志を抱いてではなかった
逆毛侍の師である逆毛平八郎は言った。

「何故、沙華毛一門が衰退していく運命にあったかwwwそれは、新しいものを取り入れるという精神が無かったのだwwww
ルーンミドガツ王国にはwww今この瞬間にも、新しい技術、新しい道具、新しい魔法が異国より伝来されてきているwwww
流動する世の中においてwwwwwwそれらを取り入れ、生かす努力をしなかった我が一門が朽ちていくのも当然。
沙華毛一門はもう終わりだwwwもう因習に囚われる必要も無いww
逆毛侍よwww世界を見ろwwそしてwwお前はwwwお魔wのおもwうままwにwwいww㌔wwwおkwwガクッ・・・おk…」

そして──師は死んだ──


師の遺言と、おのれの強い好奇心が、逆毛侍をここルーンミドガツ王国の首都プロンテラへと進めたのだった。


逆毛侍は、この見知らぬ都会で何と出会い、何を見つけるのだろうか……

   
      ~気が向いたら次回へ続く~