へたれゲーム貴族

未知の世界への鍵(ゲーム)を手に。

雑多文章録94 ウチはウチ それはそれ

子:何で、ウチのうどんにはが入ってないの?
親:うどんすら食べられない国だってあるのよ、文句は言わないの



巧妙な質問ずらしダナァ


コレは誰でも一回くらいは誰かに、おもに親に切り返されたセリフだと思います。
僕もしょっちゅう言われてます。

日本に生まれておきながらそんな地域の人たちとわざわざ比べるなよ、って
毎回思うんですがね、こういう切り返し方を聞くと。
実際貧困地域に行ってきたわけでもなかろうに、テレビのドキュメンタリーで貧困の実態を知ったような気持ちになってこんなことを言われたって説得力の欠片もない

そういう事を言う人に限って

子:じゃあうちはタカシくんに比べてお小遣いなんで少ないの?
親:タカシくんはタカシくん ウチはウチでしょ



とか言いますよね
ウチはウチなら最初からよその国なんかと比べんな。
とか猛烈に思った寝起きの深夜。

食えない国は食えない国 飽食の日本は飽食の日本。
肉がうどんに入ってないのは家庭事情も色々あるでしょう。
その事情を食えない国・食えない人なんかと比べないで今月は家計簿ピンチなのよ、とかいうふうに説明すりゃええのに。


僕はとても酷い事を言っていますか?
確かに、他の世界(国だけの意味ではない)にもっと目を向ける事は大事でしょう。
いつの記事だか忘れましたが、視野を広める為にあちこちに目を向けるのは非常に大切だという記事も書きましたとおりです。


そう、急に貧困国と比べだす飽食社会の人間が生理的に嫌い。


そこの地域はそこの地域。ウチはウチ。
神の定める平等とやらの真理、によって分けられた不条理。

テレビに出てる常識人ぶったタレントが聞いたらそんな事をいうなんて人間として最悪なヤツだとか言葉が返ってきそうですが、僕はそう思うんだからしょうがない。むしろ偽善くさいこと抜かすなボケとか思う。

そういう困窮した人々を見て、あー可愛そうだな、なんて思ってもそこから急に使命感に燃え上がりPKOに入っちゃったとかボランティア活動してるとか出来る人って何%いるんですかね?
そういう人はすげぇけど、大抵上記みたいな事抜かしてるヤツってその何%に入ってない連中でしょう。


物心ついた時から安全な生活してる国で、それらを理解するのは無理に近い。


だからといって、この豊かな社会に甘えずに
それらを理解しようとし、何かの事態に陥った時に「もっと苦しい人々がいる。自分もめげないでこれくらいの逆境を跳ね返してみよう」と考える事は良いこと
そして、そう考える事くらいが一番丁度良いのではないだろうか?

それ以上のものを考えるなら、口先だけではない活動が必要なんだと僕は思う。


急にこんな事を書き出すのは別に今日のうどんに肉が入っていなかったからでは決してありません、ええ、決して。

猜疑的な眼差しに見送られつつ
飽食社会での堕落した生活を満喫する日本人からお送りいたしました。

とはいいつつも、税金の中から国際支援金が出てると思えば
日本人って誰もがそれなりに貢献してるんじゃないだろうか?
って思ったりもします。(実際税金から出てるのかわからないのですが、どうなのでしょう)

何かと、物質援助よりも人的援助の方が尊ばれている風潮がありますが
現実的に考えれば、人的援助と物質援助はほぼ等価値でしょう。